急にお金が必要になったときに、知っておきたい「契約者貸付制度」

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ワクワク家 夫婦の会話

会社の人が一時的にお金が必要だからってキャッシングをしようかなって迷っていたんだ。

だったら生命保険の契約者貸付の方がいいんじゃない?金利も安いし。

一時的ならその方がいいかもしれないね。明日話してみるよ。

 

予期せぬアクシデントにより、緊急でまとまったお金が必要になる場合もあります。そんなとき、どうしていますか?キャッシングやカードローンを思い浮かべるかもしれませんが、金利が高いことが注意点です。そこでおススメなのが「契約者貸付」です。メリットや注意点を知って、かしこく利用しましょう。

 

契約者貸付とは?

 

契約者貸付は、生命保険を解約したときに支払われる「解約返戻金」を担保に保険会社からお金を借りられる制度です。契約者貸付の対象となるのは、終身保険、個人年金、学資保険など、解約返戻金のあるタイプの保険です。借りられる金額の上限は、保険会社や保険商品によって異なりますが、解約返戻金の7~8割程度が一般的です。返済に期限はなく、全額返済もしくは一部返済が可能です。

なお、一部の生命保険会社では、契約者貸付を取り扱っていません。

 

契約者貸付のメリットは?

 

■生命保険を解約する必要がない

契約者貸付は保障を継続したまま、一定の手続きにより指定の口座に資金が振り込まれます。生命保険を解約せずに済むことは、大きなメリットといえます。生命保険を一度解約して、余裕ができたら再加入すればよいと考える方がいるかもしれませんが、解約後に万一のことがあった場合には、一切保障を受けられません。また、再加入しようとしても、年齢があがるため保険料アップとなる場合や健康状態によっては加入できないということもありえます。

 

■借入金利がカードローンなどに比べて割安

契約者貸付は、保険会社が契約者サービスの一環として、解約返戻金を担保として貸付を行う制度であるため、カードローンなどと比較すると、金利は低めに設定されています。例えば、カードローンで100万円程度借り入れると、一般的に年利10%を超えるのに対し、各保険会社の契約者貸付の年利は、契約日が2000年以降の場合をみると、概ね3%程度となっています。

 

■審査が不要で手続きが簡単

一般的な借入れの場合には、「審査」があります。身元や収入を証明する必要があり、審査結果が出るまで通常2~3日間を要するだけでなく、希望の金額を借りられないこともあります。一方、契約者貸付は、審査が不要のため、手続きが簡単です。とくに、災害時などは、被災された契約者救済の観点から、簡易かつ迅速に取り扱われる場合があり、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態時には、契約貸付制度を利用したことで家計や事業の破たんを凌げたという声も多く聞きます。

 

契約者貸付の手続きは?

 

契約者貸付の対象者は、契約者本人のみです。申込みは、保険会社のコールセンターやオフィシャルサイト経由、提携ATMなど、さまざまな方法が用意されています。

オフィシャルサイトからの申込みには、契約者ページの利用登録が必要ですが、手続きが簡単で振込みまでの日数も短くおススメです。申込みの時間帯によっては、当日中に振込みとなる保険会社もあります。

契約者ページでは、住所変更などさまざまな手続きが可能なほか、契約者専用サービスなど魅力的なメニューもあるので、この機会に登録しておくとよいでしょう。

 

契約者貸付の注意点は?

 

契約者貸付金は1年複利で、貸付から1年を経過すると元本に組み入れられます。期限はないものの、借入れが長期化すると金額が増えるため、早めの返済を心がけましょう。

借り入れた金額と利子の元利合計額が、解約返戻金の額を超えた場合には、保険会社から通知される所定の金額を払い込まないと、保険契約が失効します。

また、借入中に返済しないまま満期や死亡など支払い事由が発生した場合には、満期保険金や死亡保険金から貸付金が差し引かれ、保障としての目的を十分に果たせないことになりますので注意が必要です。

 

まとめ

 

契約者貸付は、安全で利便性が高い制度であるものの意外と知られていません。急にお金が必要になった場合の選択肢として有効です。一方で、返済期限が設けられていないため返済がルーズになりやすく、その結果、保険契約に影響を及ぼすことにもなりかねません。契約者貸付を利用する場合は、事前に返済計画を立てた上で、着実に返済していくことが大切です。くれぐれも、長期借入にならないように気を付けて利用しましょう。

 

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