他人事ではない? 乳がんの「リスク」と「備え」の必要性②

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乳がんはがん細胞の持つ遺伝子の発現パターンの違いで5つのタイプがあるらしいよ。

そんなにあるの?

タイプによって治療法も違うみたい。

早期発見することで、治療の負担もすくなく完治する可能性がたかいから、健康診断はきちんと受けた方がいいね。

 

2021年5月から始まった乳がんシリーズ第2回目です。

今回は「乳がんと治療」をテーマに、そもそも乳がんとはどのような病気なのか、乳がんに罹患するとどのような治療を行うことになるのか、そして、乳がんのステージ分類、乳がん治療の基本になるサブタイプ分類の考え方についてお伝えします。

 

前回のおさらい

 

日本における「がん」の実態として、女性の罹患率が最も高いのは「乳がん」であり、各世代で罹患数は増加しています。近年における乳がん増加の原因として、女性を取り巻く社会的要因や定期検診実施による検査数の増加、医療機器の進化があげられます。一方で、死亡率では、乳がんそのもので死亡するリスクは高くはありません。早期発見による適切な治療で治る病気であることをお伝えしました。

 

乳がんとはどのような病気なのか

 

乳がんとはどのような病気なのでしょうか。

乳がんとは、乳房の中にある乳腺組織にできるがんのことです。乳腺組織は母乳を作る小葉、母乳を運ぶ乳管から構成されています。乳がんの多くは乳管に発生しますが、ごくわずかですが小葉からも発生します。ちなみに、私は乳管がんでした。

また、乳腺組織は男性にもありますので、男性も乳がんになる可能性があります。

 

ステージによる乳がんの分類

 

乳がんのステージは以下の表のように0期から4期まで5つの病期(ステージ)で分けられています。

 

 

乳がんはその進行具合によりステージ0~1を早期乳がん、ステージ3~4を進行性乳がんと呼ばれています。

自分で胸にしこりを見つけ、初めて病院で受診した場合には、乳がんステージ3と診断されることも少なくありません。ステージ3では、手術よりも先に「術前抗がん剤」を投与し、また術後も「経口抗がん剤」を服用するなど、手術から治療がスタートする早期乳がんとは治療の順番が入れ変わって、さらに薬が増えるため治療期間が長くなる傾向があります。

しこりや乳房の違和感を覚えてからの早急な受診も大切ですが、乳がんの場合は定期的な検診を心がけることが、治療による心神的・金銭的負担を減らすことに繋がります。

 

「標準治療」による乳がんの治療

 

乳がんの治療は「標準治療」と呼ばれる治療方法によって行われます。

標準というと“平均的な”というイメージがあるかもしれませんが、がんの治療における「標準治療」は、科学的根拠に基づいた観点で現在利用できる最良の治療であり、一般的な患者に行われることが推奨されている治療のことです。基本的には、手術、放射線治療、薬物療法(抗がん剤投与・処方薬など)の3種類の治療方法のことをいいます。

標準治療は、健康保険の適用を受けることができます。

 

なお、「先進医療」といわれる開発中の試験的な治療方法は、その効果や副作用などが臨床試験で評価され、それまでの標準治療より優れていると証明されれば、その治療が新たな「標準治療」となります。

 

サブタイプ分類による乳がんの治療方針

 

乳がん治療の基本となる指標は、サブタイプと呼ばれる分類です。

このサブタイプ分類により、どのような治療を行うのかを決定します。

サブタイプとは乳がんの性質のようなもので、がん細胞の持つ遺伝子の発現パターンに基づいて5つのタイプに分類され、それぞれに応じた治療方法が行われます。

 

私の場合はホルモン受容体陽性、HER2タンパク陽性のトリプルポジティブと呼ばれるサブタイプでした。従って、治療はホルモン受容体を抑えるホルモン剤の服用、HER2タンパクを狙い撃ちする分子標的薬の点滴投与、その他に抗がん剤の点滴投与というフルコースの治療になりました。

 

分子標的薬とは抗がん剤の一種ですが、狙い撃ちする標的はHER2タンパクだけです。そのため、分子標的薬の投与で体毛は抜けません。

これに対して抗がん剤は細胞分裂が活発な細胞を攻撃します。細胞分裂で増えようとしている毛母細胞は特に影響を受けやすく、抗がん剤を打つと体毛が抜けるのもこのような理由からです。

 

まとめ

 

今回は、乳がんとはどのような病気なのか、ステージ分類、そしてその治療方法と治療の基本になるサブタイプ分類の考え方について説明しました。

自分が罹患した乳がんがどのサブタイプになるのかは、検査してみないことにはわかりません。

ただし、定期的に乳がん検診を受けることで、早期発見ができればステージは低い可能性は非常に高く、完治も夢ではありません。

乳がんに対する正しい知識を持つことが、正しい乳がん治療との向き合い方に繋がります。

 

次回は「私の乳がん体験」についてお伝えします。

乳がんになってどのように思ったのか、治療中はどういったことが辛かったか…など、私自身の体験談を通して、乳がん治療の実態をお話ししたいと思います。

 

 

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