貯蓄が苦手な人が100万円を貯める方法!

家計/ライフスタイル

ワクワク家妻とイキイキ家妹の会話

お姉ちゃん、私今まであまり貯金してこなかったから、結婚したらちゃんと貯金できる人になりたいけど、どうしたらいい?

貯金できないにはその理由があって、貯金するためにはそのコツがあるのよ。

そうなの?教えて〜

 

将来に備えた資産形成をしたいと思いつつ、「貯められない」「貯まらない」という方は多いようです。じつは、「貯められない」には理由があり、「貯める」ためには、ちょっとしたコツがあります。まずは、将来に向けた資産形成の第一歩として、「100万円を貯める方法」を事例とともにご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

 

貯蓄ができない理由

 

貯められないという人には、2つの共通点があります。

□ 目的や目標設定ができていない

□ 毎月いくら使っているのか把握していない

 

「お金を貯めたい」と思っていても、目的や目標が定まらないと、「何を」「どのように」と具体的に考えることができないため、なかなか本気で動き出せないものです。日々の生活に追われ、やらなければという焦りだけで空回りしてしまうのです。

 

また、貯蓄のできていない人の多くが、固定費や食費、お小遣いなど「何に」「いくら」使っているのか毎月の収支を把握できておらず、知らず知らずのうちに使ってしまっているようです。

 

貯金ができるようになるには

 

では、どのようにすれば、効率良く貯蓄ができるのでしょうか。

 

まずは、目的・目標設定です。

住宅購入、子どもの教育費、老後資金など「目的(何のために)」を明確にし、「目標(いつまでに・いくら)」必要になるかと考えます。ゴールを設定することで、毎月いくら貯めていけば良いのかを逆算することができます。

 

次に、現在の状況を把握します。

入ってくる金額とともに、何にどれくらいの金額を使っているのかを確認します。数字として把握できると、無駄な支出を抑えるという意識に繋がります。

家計簿をつけることが苦手という人も多いのですが、最近ではアプリなどで簡単に読み込むことが可能です。始めた当初は不馴れでストレスになるかもしれません。挫折しそうになったら、目標を達成した時のことをイメージしてみましょう。自分や家族の笑顔が想像できると、モチベーションが上がるのではないでしょうか。また、負担のないよう寝る前や朝一番など習慣化させることもポイントです。

 

そして、先取り貯蓄の「仕組み」を作りましょう。

生活費や固定費を支払った後にレジャーなどにお金を使い、余った分を貯蓄に回すという方法を取り入れている方も多いかもしれません。じつのところ、よほど意思の強い方でない限りお金を余らせることは難しいものです。

 

効率良く貯めるために、先に別口座へ移すことで残ったお金で生活することをおすすめします。残ったら貯めるのではなく、先に貯めることで、自然で無理のない「仕組み」を作ることができます。手段として、自動積立てやつみたてNISA、iDeCo、保険などの制度や商品を活用することも有効です。

 

小見出し3:100万円貯めるためのスケジュール

人生におけるライフイベントに対する貯蓄のほかに、緊急予備資金として、いつでも使えるお金を準備しておきたいものです。突発的な生活家電の故障や急な病気やトラブル、慶弔費などの出費は意外と必要になるケースが多くあります。普段の家計から出費をすると毎月の収支に影響を与えるため、家計とは別に、流動性のある普通預金でおいておくことをおすすめします。理想的には、手取り収入の6ヵ月分程度ですが、まずは100万円を目標に準備してみましょう。

 

ここからは、Aさん夫婦の事例をご紹介します。

【目的と目標設定】 緊急予備資金として、1年間で100万円を貯める

【収支の把握】

手取り収入 Aさん28万円 妻8万円 計36万円

支出        固定費(家賃・通信費・光熱費・保険料) 18万円

変動費(食費・医療費・レジャー費など) ??

 

これまで、Aさんは固定費も変動費も把握したことはありませんでした。支出の把握をするうえで、無駄使いをしている意識はないものの、なんとなく使ってしまった使途不明金の多さに愕然としたようです。

 

1年間で100万円貯めるには、毎月8万3000円ほど貯める必要があります。これまでの生活を考えると、辛い節約を覚悟しなければと心折れる部分もありましたが、夫婦で話し合い、とりあえず、先取り貯蓄として、5万円を妻の収入から貯蓄に回すことにしました。

 

日々の食費については、月6万円(1日当たり2000円)の予算を決めたことで、買い物時の意識が変わったようです。生活雑貨や衣料品についても、衝動買いを避け、必要かどうかを検討した上で後日買うように心がけたところ、月3万円以上が手元に残るようになりました。

 

貯蓄を始めて、3ヵ月後に20万円となったため、毎月の先取り貯蓄を6万円にしました。さらに、半年後に8万円と徐々に増やしましたが、生活のペースも家計収支も安定してきたため、それほど苦痛ではなかったようです。残業代などで手取り収入が多かった月には、外食を楽しみつつ、収支が把握できていること、確実に残高が増えていることに、充実感と達成感が得られたのでしょう。Aさん夫婦は、目標通り1年で100万円の貯蓄に成功し、次なる目標の住宅購入資金の頭金貯蓄を継続しています。

 

まとめ

 

Aさんの事例では、意識を変えたことで目標の100万円に達することができましたが、必要であれば、通信費や保険料など固定費を見直すことも家計収支を改善する有効な手段です。

「貯められない」「貯まらない」と言いつつも、行動しなければ、何も始まりません。まずは目標設定、そして、現状の把握をしてみてください。大切なのは、習慣化させることです。