子どもの習い事っていくらかかるの?習い事貧乏で教育費が不足する?

子どものお金

 

育児休暇取得中のA美さん(32歳)、長女とともに3歳長男のお迎え時の保育園でのママ友B子さんとの会話。

 

A美さん「こんにちは。急いでいるみたいだけど…」
B子さん「この後、○○くんの英会話のレッスンなの。」
A美さん「英会話を始めたの? うちは、何を習わせたらいいか迷ってしまって…」
B子さん「運動系や芸術系も習わせようと思っているの。3歳児クラスになって、無償化のおかげで今まで払っていた保育料分が浮いたからね。じゃ、またね。」

 

小学校の授業で英語やプログラミングが必修化されるという話を聞くと、就学前に習い事をさせたいと思うけど、今のうちから今後にかかる教育費を貯めておかなきゃいけない気もするし、悩ましい。

 

みんなはどうしてる? 人気の習い事は?

 

3歳前後の子どもは、身の回りの様々なことができるようになり個性も豊かになってくる時期ですね。「子どもの可能性を広げてあげたい」「小学校に入る前に身に着けさせたい」と、習い事を考え始めるママが多いのも、ちょうどこの頃です。

 

ではいったいどのくらいの割合の子どもたちが、どのような習い事をしているのでしょうか。学研教育総合研究所が、2019年8月に保護者同席のもと4~6歳の1,200人の幼児を対象に実施した調査では、習い事をしている子どもは、全体の56.8%となっています。

 

 

内訳を見ると、1位「水泳」(22.2%)、2位「英会話・英語塾」(11.8%)、3位「体操教室」(11.3%)、4位「音楽教室(歌や楽器)」(9.8%)、5位「通信教育」(9.4%)となっています。(複数回答)

小学生になると?

 

同研究所が小学生を対象に実施した調査では、以下の通りです。

 

 

全体の80.4%が習い事をしており、「水泳」「塾(学校の補習や受験)」「通信教育」「音楽教室(歌や楽器)」「英会話・英語塾」の順位となっています。10年ぶりに学習指導要領が改定され、2020年4月より「外国語教育」や「プログラミング教育」の必修化がスタートしました。今後、習い事のトレンドが変わっていくかもしれませんね。

習い事にかける費用はどのくらい? 月平均14,700円

 

気になる習い事の費用をみてみましょう。

ベネッセ教育総合研究所が2017年3月に3歳~18歳の子どもを持つ母親16,170名を対象に実施した調査では、月14,700円が全体の平均額でした。学校段階別平均額では、幼児6,500円、小学生15,300円、中学生22,200円、高校生16,900円となっています。

 

中学受験をする予定の家庭では小学生でも37,800円も習い事にかけています。私立中学校に進学するためには、入学後にかかる費用だけでなく、受験する前からも負担が大きいことがわかります。

 

上記の数字はあくまで平均額です。14,700円という金額を多いと捉えるか、少ないと捉えるかは、それぞれの家庭の家計状況や価値観によって違います。目安として知ることは大切ですが、「わが家の場合はどうなのか」という観点で考えてみてください。

習い事はさせたい、でも教育費も心配

 

習い事はさせてあげたい、でも将来にかかる教育費の準備もしなければならない、一体どうしたら良いのかと悩む人もいることでしょう。

 

子どもにかかる教育費は、小学校から大学まですべて公立の場合でも約790万円、すべて私立だと約2,200万円との試算があります。学校に支払う金額以外にも、制服や通学の交通費、部活動費など思いのほか出費がかかるものです。

 

夢や希望を叶えてあげたい一方で、経済的負担も考える必要があります。頑張ったにもかかわらず希望どおりに行かないこともあります。奨学金等で乗り切る方法も検討しつつ、親としてできるだけのことはしてあげたいですね。

「コツコツ積み立て」と「制度の有効活用」

 

高等教育に進むにつれ教育費用がかさむと同時に食費などの日常生活費も増えていきます。

幼児期から中学生までは、教育費や生活費がそれほど負担ではない時期ですので、まさに「貯め時」です。その期間にコツコツと時間をかけて積み立てていくことが大切です。

 

2019年10月より幼児教育・保育の無償化制度がスタートしました。

例えば、お子さんが3歳のご家庭では、軽減された平均的な金額相当分である2万円程度や児童手当受給金を積み立ててみてはいかがでしょう。

仮に月2万円ずつ積み立てると、卒園時の3年後には72万円となります。卒園後も児童手当の1万円を積み立てれば、小中学校9年間で108万円を上乗せできます。

ポイントは、長期的視野で考えること

 

お子さんに様々な経験させてあげたいという気持ちは、親ならば誰しも持つものです。

ただ、安易に幾つも習い事をかけもつのは得策とは言えません。

あれもこれもと習わせていると、毎月の習い事費用がかさんでしまいます。

 

後から振り返ると、あのとき習い事の費用を貯金しておけばよかったと反省することにもなりかねません。

まずは、習い事に何を求めるのかをご家庭で十分話し合って方針を決めましょう。さらに、習い事に充てる金額を予算化しておくことも有効です。

 

それでもいくつか習い事をする場合は、個人レッスンが必要なもの、集合受講で効果が期待できるもの、自治体や地域団体主催のクラブを活用するもの、オンラインレッスンで代替できるものなどに仕分けして予算を配分するとよいでしょう。

 

入会金や月会費だけでなく、継続的にかかる費用を確認しておくことも重要です。

「ココロ」の負担も「お金」の負担も、バランスが大切!

 

幼児期の習い事は、送迎やご家庭での練習や学習を含め親が関与することも多いため、金額だけでなく親自身の負担に無理がないことも重要です。

さらに、幼児のうちの習い事は親の想いが先行しがちですが、興味の程度や成長に応じているかなど定期的に見直すことで効果的なお金の使い方ができます。

習い事にかかる費用ばかりかけすぎて将来の教育費が足りないなんでことにならないように気をつけましょう。

 

 

 

☆この記事を書いたのは...

 

      

福島智子 

ファイナンシャル・プランナー AFP、消費生活アドバイザー

 

保険会社などでの長年の勤務を経て、現在フリーランスとして活動中。ワーキングマザーの経験を踏まえ、あなたとご家族にとって最適なライフとマネーのバランスを選択するお手伝いができたら嬉しいです。

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