今週で9月も終わり。
今年も残りわずかだね。
そうね。1年なんてあっという間よ。
年末になると我々会社員がやらなければならないのが年末調整だね。
毎年年末になるとやっているけど、年に一度のことだし、よくわからずに提出しているわ。
今年は書類が届く前に、年末調整について確認しておこう。
僕たち会社員は、毎月の給与から所得税や住民税などの税金を差し引かれているんだけど、所得税に関しては、基本給をもとに算出された金額が差し引かれているんだ。
1年間の給与が確定するより前に納税しているんだね。
これを源泉徴収といって、給料から税金が事前に差し引かれているんだけど、実際に支払われた給与をもとに、家族状況などをふまえて再計算すると、過不足が生じるんだ。
多く差し引かれていた人には還付があり、逆に少なかった人からは追徴することで調整する、この調整を年末調整というんだ。
なるほどね。
所得税を計算するにあたっては、所得の合計金額からあらかじめ一定金額を差し引くことができる所得控除が適用されるんだ。
次は所得控除について説明していくよ。
【基礎控除】
基礎控除は、合計の所得によって控除額が異なり、2500万円を超えると適応外になるんだ。
【扶養控除】
扶養控除は、納税者に「控除対象扶養親族」がいる場合に適用される所得控除なんだ。
控除対象扶養親族とは、その年の12月31日現在の年齢が16歳以上の配偶者以外の扶養親族のことだよ。
一般の扶養親族は16歳以上だけなの?
そう、16歳未満の親族は扶養控除の適用にはならないんだ。
【社会保険料控除】
社会保険料控除は、社会保険料を支払った場合にその全額が納税者の所得金額から控除されるんだ。
対象となる社会保険は、国民年金、国民健康保険、厚生年金、雇用保険、介護保険料などだよ。
納税者だけでなく、納税者と生計を一にする配偶者やその他の親族の負担するべき社会保険料を支払った場合にもその全額が納税者の所得金額から控除されるんだ。
社会保険料の負担は大きいから全額控除されるのはありがたいわね。
【生命保険料控除】
生命保険料控除は、支払った生命保険の保険料に適用され「一般」「医療・介護」「個人年金」の3つがあるんだ。
給与所得者は年末調整のとき、生命保険料控除証明を添付することで控除を受けることができるよ。
生命保険料控除証明を忘れずに用意しよう!
【地震保険料控除】
地震保険料控除は、居住用の建物や家財の地震保険を支払った場合に適用されるんだ。
会社員は生命保険料控除と同じく、地震保険控除証明書を会社に提出することで控除を受けるこができるよ。
今日は年末調整の所得控除を5つ紹介したよ。
これ以外の控除については次回紹介するね。