ジュニアNISA(ジュニアニーサ)が終了 今から始めても意味がない?

資産形成/資産運用

ワクワク家妻とイケイ家妻の会話

ジュニアニーサが終わってしまうって聞いたけど、今から始めても意味がないかな?

そんなことないよ。新規で投資できる期間は短いけど、運用は続けられるよ。

どういうこと?

 

2023年をもってジュニアNISA(ジュニアニーサ)は終了となります。そのため、今からでは非課税の5年間を使い切ることができないので、始めても意味がないと考えている方もいるかもしれませんね。実際のところ、これから始めるのは意味のないことなのでしょうか?そこで今回は、ジュニアNISAの制度を振り返りながら、廃止された後の扱いと、今から始めてもお得な制度であることを解説します。

 

ジュニアNISAとは

 

ジュニアNISAとは、2016年から始まった「未成年者少額投資非課税制度」のことです。一定額までの投資で得られる運用益や分配金・配当金が非課税となります。口座を開設できるのは日本に住む未成年で、運用管理は親または祖父母が代理で行います。2022年4月の成人年齢20歳から18歳への引き下げに伴い、2023年1月以降は0歳から17歳の未成年が対象となります。

 

ジュニアNISAで投資できるのは、国内上場株式や投資信託などで、年間80万円まで最長5年間非課税で運用することができます。親や祖父母が子や孫の未来に向けた資産形成として活用できますが、2023年12月31日をもって制度が終了することになりました。

 

2023年に終了した後はどうなるの?

 

ジュニアNISAは2023年までは新規の投資ができますが、2023年12月31日で終了した後は、5年の非課税期間が終了した時点で「継続管理勘定」という口座へ移管されます。移管後は18歳になるまで保有することで、非課税で運用し続けることが可能です。

 

これまでジュニアNISAでは18歳に達するまで払出しができませんでしたが、制度が終了することで、18歳を待たなくても払出しができるようになります。ただ、新規に投資することはできません。

 

2022年からでも非課税で運用ができる

 

「2023年で終了するジュニアNISAをこれから始めても意味ないんじゃないの?」そう思われるかもしれません。けれども、2024年以降の新規投資はできませんが、2022年から2023年までの2年間で160万円(80万円×2年)を18歳になるまでは非課税で運用を続けることができますし、途中でまとまった資金が必要になったときに払出すことも可能です。また、継続管理勘定で保有し続け、18歳を迎えたときに一般NISA口座へ移管することで新たに非課税運用を始めることもできます。

 

ジュニアNISAの終了が迫っているため投資できる年数はわずかです。ただし、新規に投資できなくても運用を継続することで運用益などが非課税になる恩恵を受けることができるのです。その点を考えると、今からでも投資する意味はあるのではないでしょうか。

 

まとめ

 

ジュニアNISA制度は2023年12月31日で終了しますが、この時点で18歳になっていない場合は、継続管理勘定へ移管して非課税で保有し続けることができます。現時点(2022年1月現在)から始めたとしても、2022年、2023年の2年間、非課税で投資でき、運用自体は続けられるため利用する価値はあるのではないでしょうか。

 

ジュニアNISAは19歳までの未成年が利用できますが、成年年齢の引き下げで2023年からは対象者が17歳までとなる点にはご注意ください。