初めてでもよくわかる株式指標S&P500

資産形成/資産運用

ワクワク家夫とイケイ家夫の会話

最近投資に興味をもっていて、いろいろ調べているんだけど、S&Pって言葉がよく出てくるんだ。なんだか知っている?

ああ、それはアメリカの株式指標だよ。

ニュースでダウってよく聞くけど違うものなの?

 

将来の公的年金への不安から資産形成の手段として、投資に目を向ける人が増えてきました。なかでも、コツコツと積み立てるインデックス投資が注目されています。

インデックス投資とは、個別銘柄の株式に投資するのではなく、日経平均やダウ工業株価平均など指数に連動する投資信託を購入し、株式市場全体に投資する手法です。

今回は、その指数の1つである「S&P500」についてお話しします。

 

S&P500とは?

 

日経平均やTOPIXといった指標は、ニュースなどで聞いたことがあるかもしれませんが、S&P500は、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスLCCが公表している米国の代表的な株価指数の1つです。

ニューヨーク証券取引所、NASDAQ等に上場している企業のうち代表的な500銘柄の時価総額を加重平均し、指数化しています。

 

■ 構成銘柄

S&P500指数は、厳格な基準をクリアした優良企業500銘柄で構成されており、時価総額は、米国株式市場の約80%を占めています。構成する銘柄は定期的に入れ替えが行われ、時価総額順に組み入れ比率が決まるため、時価総額が大きな銘柄の影響を受けます。上位10銘柄は以下の通り、聞き覚えのある勢いのあるIT企業が上位を占めています。

(三菱UFJ国際投信より:https://emaxis.jp/pdf/geppou/253266/253266_202104.pdf)

 

  • チャート

米国株は上昇を続けており、S&P500は2021年8月に最高値を更新しました。1990年の指数を100とした際のS&P500と日本の経済を表すTOPIXのチャートを比較してみると、米国株式は日本株式のパフォーマンスを大きく上回っています。

 

(出所:マネックス証券)

 

ダウとの違い

 

S&P500と同様に米国を代表する株価指数として、ダウ工業株価平均があり、ニュース等で耳にしたことがあるかもしれません。ただ、その違いは意外と知られていません。

この2つの違いや特徴について紹介します。

 

  • ダウ工業平均株価とは

米国経済を代表する30銘柄で構成されています。構成銘柄の株価で加重平均しているため、株価の高い銘柄に大きく左右されます。また、銘柄数が少ないため、個別銘柄の影響を受けやすいことも特徴です。

 

■ S&P500とダウ工業平均株価の違い

ダウ平均工業株価とS&P500は同じ米国の株価指数ですが、構成銘柄や特徴が異なります。

その違いをまとめました。

 

S&P500に投資するなら投資信託がおすすめ

 

S&P500への投資方法としてETFと投資信託があります。ETFのメリットの一つに株式と同じようにリアルタイムでの売買があげられるため、株式投資に慣れている方はETFの方が向いているかもしれません。しかし株式投資と同様、売買手数料がかかることや、金額指定の買い付けができないことがデメリットといえます。

一方、投資信託であれば、手数料も低く設定されているものが多く、定額・定期での買い付けが可能なため、初心者の方や忙しい方に向いています。

 

まとめ

 

S&P500は米国の代表的な株価指数で、構成もGAFAなど勢いのある企業が中心となっています。株価は日本の代表的な指数であるTOPIXが横ばいの中で、S&P500は長期的にみて右肩上がりしています。

投資初心者や米国株を買いたいけど銘柄を絞るのは難しいという方は、投資信託でS&P500を組み入れることも視野に入れてみてはいかがでしょうか。