他人事ではない? 乳がんの「リスク」と「備え」の必要性 【がんの統計編】

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ワクワク家妻・イキイキ家妹・イケイ家妻の会話

会社の人ががんの治療のために、しばらく会社をおやすみすることになったの。

うちの会社にもいるよ。

私の周りにはまだいないけど、誰がいつがんになるかはわからないね。

とくにがんは、治療がつらいし、長引くって聞くからその間、お金の心配をしなくていいように備えておいた方がいいかもしれないね。

 

ここ数年、女性有名人やタレントが「乳がん」で亡くなるニュースは多くありますが、乳がんに罹患した際にかかるお金の話については報道されることがほぼありません。ファイナンシャル・プランナーの私は2018年乳がんに罹患し、現在も治療を続けています。

がんの中でも女性に多い「乳がん」にテーマを絞り、乳がんサバイバーでもあるFPの私が治療のこと、お金のことについて、シリーズでお伝えします。

 

日本におけるがんの実態

 

まずは国立がん研究センターの日本人の「がんの統計」から見ていきましょう。

日本人の2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで死亡すると言われています。

 

国立がん研究センターでは、診断、治療、経過などに関する情報を集計、解析することで、科学的根拠に基づいたデータを統計として発信しています。これらのデータは、がん対策への取組み、罹患率減少、生存率向上、死亡率減少をめざし、役立てられています。

 

■がんの罹患者数の多い部位は?

男性は前立腺がんが1位、女性は乳がんが1位です。

がんに罹患する確率の高い部位は男女それぞれ、男性独自、女性独自の器官が1位となっています。

 

 

■がんの死亡者数が多い部位は?

一方死亡者が多い部位では男性は肺がん、女性は大腸がんが1位です。

死亡者数でみると、乳がんは5位です。乳がんで亡くなった方の報道は少なくありませんが、じつはがんの死因としては乳がんの順位はそれほど高くはありません。

 

つまり、日本人の女性は乳がんにかかるリスクは高いものの、乳がんそのもので死亡するリスクはそれほど高くはないのです。

 

 

■女性の乳がん罹患率の推移

女性の乳がん罹患率にフォーカスして罹患率をみると、年々増加していることがわかります。

 

 

近年における乳がん増加の原因

 

乳がんが増加している原因として挙げられるのは、以下の2点です。

 

1.女性を取り巻く社会的要因

男女雇用機会均等法により、女性も男性と同じように働くことを選択することができるようになりました。また、共働き世帯も増え女性を取り巻く労働環境は変化しています。労働時間が長くなったことによるストレス、それに伴う飲食事情の不規則化がもたらすストレスは、乳がんの増加の一因と言われています。

 

また、女性の社会進出により妊娠、出産の回数が減ったことも乳がん増加の大きな原因となっています。乳がんを引き起こす原因の1つとして、女性ホルモン「エストロゲン」の活動が活発になり、細胞をがん化させ発症につながることが判明しています。

妊娠、出産の回数が減ると、女性ホルモンの分泌される期間も長くなり、その分乳がんに罹患するリスクが高まるのです。

 

2.医療的要因

会社に常時雇用されている従業員は年1回の定期健康診断が義務付けられています。また自営業を営む人も近年は定期的に健康診断を受ける人が増えています。

健康への意識が高まり、検査の数が増えれば、がんのみならず、種々の病気の発見率も高くなります。

 

さらに、医療機器、画像診断機器の進化も挙げられます。

乳がんは発生から顕在化まで10年前後の時間を要する進行の遅いがんと言われています。

例えば40歳で顕在化した乳がんは、20代後半もしくは30代前半での発生と推察されるわけです。

最近の画像診断技術は、顕在化する前のがんの発生時点から捉えることができるようになっており、検査による早期発見が可能になりました。

 

以上のような要因により、がんの発見率は成人の各世代で高くなっています。

 

まとめ

 

早期発見が可能になったことで、すべての世代において、病気に対しどう向き合い、どう備えるかを検討することが大切です。現在では、乳がんは早期発見ができれば、完治が見込めるがんの一種です。

早期発見ができれば、仕事を継続しつつ治療を続けることも可能な時代になってきており、治療費も抑えることができます。

 

がんに罹患しても、落ち着いて治療に専念できるファイナンシャルプランを考えると同時に、40歳を過ぎたら自治体の定期検診等を積極的に利用し、がんリスクに対する準備を怠らないようにしておきたいものです。

 

次回は「乳がんと治療」についてお伝えする予定です。

 

 

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