おねえちゃん聞いて!
この前、無料のマネーセミナーに行ったんだけど、もう行かないことにする。
何かあったの?
商品をすすめるセミナーだったの。
内容をよく確認してから行かないとね。
お金に関するセミナー「マネーセミナー」には、無料で開催されているものも多くあります。
「無料でお金のプロの話を聞けるのならば…」と思うかもしれません。
ただし、「無料ほど高いものはない」という言葉もありますし、安易に参加すると「こんなはずじゃなかった」と落胆する結果にもなりかねないので注意が必要です。
今回の記事では、無料のマネーセミナーにありがちな「からくり」を解説するとともに対処や有効活用などを紹介します。
無料のマネーセミナーの「からくり」とは?
企業が運営するマネーセミナーには、当然ながら「目的」があり、無料でマネーセミナーを開催できるのは、集客の手段として行うためです。
つまり、セミナーは、特定の金融商品・有料講座・個別相談など売上げに繋がる商品・サービスの案内が本当の目的と考えられます。
セミナーの内容が、有益な情報は僅かで、大半が特定の商品説明であるケースや終了後にしつこい勧誘が行われるというケースも見られます。
とくに、以下の特徴があるセミナーの場合、商品・サービスの案内があると考えられます。
- 「参加者には無料でギフト券を贈呈」など参加特典がある
- 「1年で100万円儲かる方法」などタイトルに怪しい表現が使われている
- セミナーのタイトルが漠然としている
- セミナー主催者の会社概要がわからない。
セミナーを開催するためには、講師への報酬や会場費用、当日スタッフの人件費などさまざまな費用がかかります。
セミナーを催すだけでは赤字ですが、商品・サービスの販売により収益が得られれば黒字にすることが可能です。
もちろん、特定の金融商品・有料講座・個別相談の案内をされたとしても、不要であれば断れば問題ありません。
勧誘がしつこいと感じたなら、苦情を入れるなどの対策はとれます。
ただし、断ることが苦手、もしくは影響を受けやすいという人は、なるべくなら参加しないほうが精神的にもよいでしょう。
無料のマネーセミナーにもメリットはある
商品・サービスの勧誘があっても気にならず、きっぱり断る勇気があるなら、あえて参加してみるのもひとつの方法です。
無料のマネーセミナーにもメリットはあります。
まず、無料でお金の知識を身につけられるのは大きなメリットです。
集客の一環として行う以上、満足度を高めるため講師も厳しく人選を行っています。
初心者にもわかりやすく、印象の良い話し方ができる講師が選ばれるため、これからお金の勉強をしようという人でも楽しく取り組めるはずです。
また、マネーセミナーの中には「資産運用」をテーマにしたものが多く存在します。
レベルに合わせて参加する講座を選べるため、投資初心者はもちろん、それなりに経験がある人でも学びを深める機会として役立つでしょう。
ただし、無料のマネーセミナーの中には、残念ながら詐欺まがいのものもあるのが実情です。
参加にあたっては、少なくとも主催会社の業務内容・商材の種類やセミナーが対象としている人、レベル感、想定されるセミナー後の案内について調べたうえで参加することをおすすめします。
自治体や公的機関が開催するセミナーもある
「断りたい、さっさと帰りたい」と思いながら受講しても、話が頭に入ってきません。商品やサービスの勧誘は避けたい、苦手という場合、民間企業が運営するマネーセミナーへの参加は避けたほうが無難です。
代わりに検討したいのが、自治体やNPO法人などが開催するマネーセミナーです。
認知の拡充などを目的とするため、一般概念的な情報であることが多いものの、営利活動を行わないことが前提であるため、商品・サービスの紹介はありません。
税理士や弁護士、ファイナンシャルプランナーなどの専門家が地方自治体やNPO法人からの依頼を受けて講師として登壇しています。
受講料は、無料のほか若干の参加費が必要なケースもありますが、安心して講義を聞きたいという場合には、おすすめです。
まとめ
お金の知識を得るために、セミナーに参加するのは効率的な方法です。
ただし、無料というだけで飛びつくと「こんなはずじゃない」と嫌な
これまで説明したとおり「なぜ無料なのか」を知ったうえで、上手に活用しましょう。
また、セミナーに参加したあとは、関心を持ったポイントを中心に自分でも調べてみることをおすすめします。
調べることで、より知識が深まります。