「お年玉」はいくらあげればいい?年齢別の相場と知っておきたいマナー

子どものお金

ワクワク家妻とイキイキ家妹の会話

お姉ちゃん、お義兄さんの子どもに今年はお年玉あげようと思うけど、いくらくらいがいいのかな?

年齢によってあげる金額は違うと思うよ。

まだ幼稚園と小学生なんだけどね。

そうね、相場ってあるのかしら?

 

「お年玉」は、子どもには嬉しいイベントであるものの、大人にとっては、渡すべきか、渡すとしたらいくらにするのか相場がわからず悩むケースも多いのではないでしょうか。年齢別の相場、気を付けるべきマナーについて紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

 

お年玉の由来~年の初めに健康や豊作を願って分け与えるもの

 

お年玉は、年末年始に五穀豊穣を祈り神様に供える「鏡餅」に由来すると言われています。この鏡餅には、神様(歳神様)の魂が込められているため、1年間を健康と豊作に恵まれるよう家長が家族や奉公人に分け与えたものを「お年玉」と呼ぶようになったという説があります。

 

江戸時代あたりからお金に変わったという説もあり、現在では、お正月に子どもや孫にあげる「お年玉(お金)」が当たり前になってきました。

大人になってからもほしいと思ってしまいますが、目上から下のものへ渡すという意味もあり、対等の立場だと貰えなくなっています。

 

年齢別の相場

 

いったいいくらお年玉をあげたらよいのか、頭を悩ませる人も多いでしょう。お年玉の金額にルールはなく、年齢や関係性、気持ちで判断することになります。とはいえ、ある程度の相場を知っていると金額を決めやすいかもしれません。

 

住信SBIネット銀行株式会社が2020年12月に実施した「お年玉に関する意識調査2021」によると、お年玉の平均支出額は約2万6206円、あげる人数は平均3.8人と前年調査から横ばいで推移しています。ただ、あげる人数については、新型コロナウイルスの影響により自宅で例年とは違うお正月を過ごしたケースも多く、「1人」「2人」が増加している一方で、3人以上は減少しています。

 

出典:住信SBIネット銀行「お年玉に関する意識調査2021」

 

あげるお年玉の金額は、幼稚園や保育園児などの未就学児には1000円以下が多く、関係性に合わせて500円から1000円程度が相場といえます。

 

小学校低学年では3000円程度、高学年では5000円程度が相場のようです。小学校高学年になると、友人などと自分のお小遣いで買い物をしたい年齢にもなってきます。お金の使い方を学んで欲しいものの、親として見守りたいですね。

 

中学生になると5000円から1万円、高校生は1万円となっています。

大学生となり成人している場合に渡すかどうか悩むところです。各家庭での考え方次第ですが、高校卒業と同時にお年玉も卒業とする場合や20歳になるまでを目安にしているケースもあるようです。

 

お年玉をあげるマナー

 

お年玉は、ただあげればよいのではなく、あげるマナーというものが存在します。

お札をポチ袋に入れる際には、お札は肖像が内側になるよう左、右の順番に三つ折りにします。何回も折って小さくして入れるなどは、マナー違反です。

また、4(死)や9(苦)が付く数字は縁起が悪いため避け、4000円や9000円ではなく、3000円・5000円・1万円など切りのよい金額を入れてあげるようにしましょう。

 

まとめ

 

お年玉は気持ちであげるものです。金額に決まりはありませんが、適切な金額に迷ったときには、相場を参考にしてみてはいかがでしょう。ほかの人よりも少ないのも心配ですし、多すぎるともらう側に違和感が残るかもしれません。

また、金額が大きすぎるのは、金銭感覚の教育のためにならない場合もありますので注意が必要です。