外国為替って聞いたことあるかな?
1ドルや1ユーロがいくらって、よくニュースでやってるわね?
為替レートのニュースだね。
日本の通貨は「円」だから、円があれば日本国内では買い物ができるけれど、例えば海外旅行に行って現地で買い物しようとすると、円では買えないから現地のお金に交換しないといけないよね?
このように異なる通貨を交換することを「外国為替」、通貨を交換するときの交換比率を「為替レート」というんだ。
ニュースで聞く為替レートはいつも違う気がするんだけど。
それは外国為替が24時間取引されているからなんだ。
24時間!?
通貨を交換するための市場を「外国為替市場」といって毎日取引されているんだ。
「市場」といっても特定の場所や建物があるわけではなく、多くの取引は電話や電子機器を通じて行われていて、そのような取引を総称して外国為替市場というんだ。
為替レートのニュースで「昨日に比べ1円の円安・ドル高」という説明が流れるのを聞いたことはあるかな?
円安や円高って言ってるのを聞いたことがあるわ。
円高や円安とは、アメリカドルを例にとると、アメリカドルに対する日本円の価値が高いか低いかを表した言葉で、アメリカドルに対して円の価値が高いときは円高、逆に円の価値が低いときは円安となるんだ。
シーソーのように片方が上がれば、片方が下がる仕組みなんだ。
僕たちが為替相場の変動を実感するのは、輸入品の値段が上下するときだね。
例えば500ドルのバッグを買うとしよう。
1ドルが100円のときは50,000円で買えるバッグが、1ドルが120円のときは60,000円になるんだ。
同じバッグなのに10,000円の差は大きいわね。
他にも為替相場が円安方向に動くと、ガソリン価格や小麦を代表とする食品価格が上昇を始め、円高方向に動くと反対のことが起こるんだ。
為替相場の動きは、じつは僕たちの生活にも影響があるんだ。