イデコ(iDeCo)のスイッチングってどうやってやるの?

資産形成/資産運用

ワクワク家 夫婦の会話

イデコの半分を定期預金にしていたんだけど、会社の人が勿体無いっていうの。変えようと思うけど、やり方知っている?

自分でできるよ。難しくないから教えてあげるよ。

 

iDeCoの運用商品には、定期預金など「元本確保型」のものもありますが、多くは価格が変動する「投資信託」です。運用している商品によっては、何もせずに放っておくと値下がりして損失を招くことがあります。そんな状況を避けるために「スイッチング」を行うことがあります。「スイッチング」とは、どのようなものなのでしょうか?今回はiDeCoのスイッチングについて、その概要とタイミングについてご紹介します。

 

iDeCoのスイッチングとは?配分変更とどう違うの?

 

iDeCoの「スイッチング」とは、預け替えのことです。すでに保有している商品を売却し、別の商品を購入することで保有構成を変更します。保有残高すべてでも、一部のみでもよく、自分の運用方針に合わせて利用することができます。

 

スイッチングによく似たものに「配分変更」があります。これは、これから購入する商品とその割合を変更することです。これまで購入してきた商品は残高として残ります。新しく購入する商品を変更する点がスイッチングとは異なります。

 

スイッチングはどんなタイミングですればいい?

 

スイッチングは、運用商品を「リバランス」するタイミングで行うのがよいでしょう。

 

「リバランス」とは、価格変動などにより変化した保有する資産の構成割合を当初設定した比率に修正することです。

 

スイッチングによるリバランスの一例をご紹介しましょう。

たとえば、投資信託Aを40%、投資信託Bを30%、投資信託Cを30%という配分割合で運用商品を保有するとします。運用していると、ある商品が値上がりして、配分割合が崩れることがあります。そんなとき、値上がりした商品の一部を元本確保型商品Dに預け替えるのです。

 

運用している商品の価格が上昇し、利益が出ているにもかかわらず、そのまま放置していると、その後は価格が下がり、利益は縮小します。場合によっては損失が生じるかもしれません。投資の世界において、価格が上昇し続けることはありません。そこで、得られる利益を確保するために、利益に相当する分の商品を売却して、定期預金などの元本確保型商品を購入するのです。元本確保型商品には、価格変動リスクがないため、得られた利益を確保することができます。

 

リバランスは他にも、購入する商品は変えずに、毎月の掛金で購入する商品の「割合」を変更して、運用当初に決めていた配分割合に徐々に戻すといった配分変更による方法もあります。

 

スイッチングはあくまでも、すでに運用中の商品を売却して新しい商品を購入する方法です。スイッチングをしても、毎月の掛金で購入する商品は変わりません。

 

リバランスは定期的に行うことをおすすめします。たとえば自分の誕生日、あるいは金融機関から運用状況のお知らせが届いたときなどタイミングを決めて行うとよいでしょう。

 

スイッチングの手続き方法

 

スイッチングは、iDeCoの取引をしている金融機関のWEBサイトで簡単に手続きできます。スイッチング(預け替えや保有商品の入れ替えなど金融機関により表現が異なります)のページにて、売却したい商品を選択、スイッチングで購入する商品を選んで数量などを確認し、申し込みをします。手続きの詳細は取引する金融機関のサイトで確認しましょう。

 

基本的に、スイッチングは手数料がかかりません。ただし、投資信託によっては売却する際に信託財産留保額がかかる場合があります。また、スイッチングの手続きが完了するまでには数日程度かかるので留意しておきましょう。

 

まとめ

 

iDeCoで運用中の商品を売却し、別の商品に預け替えることをスイッチングといいます。スイッチングでは、毎月の掛金で購入する商品は今まで通り変わりません。スイッチングはリバランスのタイミングで行うのがよいでしょう。値上がりで配分割合が増えた商品の利益分を売却して元本確保型商品に預け替えれば、利益を確保できます。スイッチングは金融機関のサイトから簡単に申し込めるので、iDeCoの運用方法の1つとして活用してみましょう。