ETF投資のススメ ~メリットを活用して、購入してみよう

資産形成/資産運用

イケイ家夫とワクワク家夫の会話

ETFって知ってる?

横文字で何だか難しそうだね。上級者向けの商品なの?

初心者でも始めやすい商品だよ。

 

最近では、投資への関心が高まり、投資信託は、身近なものになりつつあります。

一方、投資信託のひとつである「ETF」は、総純資産高が右肩上がりではあるものの、iDeCoでは購入できず、また、つみたてNISAの対象本数が少ないため、よく知らないという人も多いのではないでしょうか。

ETFは、わかりやすい商品であり、投資経験が浅い人にもオススメです。投資信託や株との違い、そして、実際に購入する際のポイントをお伝えします。

 

 

ETFとは?

 

ETFとは、インデックス型の投資信託で、株式のように証券取引所に上場しているものを指します。「Exchange Traded Fund」の頭文字からETFと呼ばれますが、日本語にすると、「上場投資信託」となります。日経平均株価やTOPIXなどの指数に連動するよう運用を目指した投資信託であり、現在は約250種類ほどの銘柄があります。

「株式」のように取引のできる「投資信託」というと、イメージしやすいのではないでしょうか。

 

注目されるETF~純資産額の推移

 

投資を始める人が増えていることも理由のひとつですが、注目される投資先として「ETF」を選ぶケースも増えています。下図のとおり、ここ数年でETFの純資産総額は、増加傾向にあります。

 

 

ETFのメリットは?

 

ETFにはどのようなメリットがあるか、株式や投資信託(非上場の投資信託)と比べてみましょう。

 

1.簡単に分散投資ができる

ETFはインデックス型ですので、例えば、TOPIX(東証株価指数)に連動したETFを買うと、ひとつの銘柄だけでTOPIX全体への投資と同様の分散投資ができます。ETFには、国内外の株式指数連動型、国内外の債券指数連動型、REIT指数連動型など多くの種類があります。また、他の指数に連動したETFを組み合わせることで理想のポートフォリオを構成することも可能です。

株式を購入する場合は、個別に銘柄を選択する必要があり、選択した銘柄によって運用成果が大きく異なるのに比べ、ETFは投資リスクを低く抑えられるのがメリットです。

 

2.値動きがわかりやすく、リアルタイムで取引できる

ETFの価格は、証券取引所が開いている時間中は変動します。主要指標連動型のETFであれば、容易に値動きを把握できるため、リアルタイムでの取引が可能です。

投資信託の場合は、その日の取引終了後に基準価額が公表されるため、申込み時点では基準価額がわかりません、その点、ETFは、わかりやすく明確と言えます。

 

売買や保有にかかるコストが低い

 

ETFは、購入や売却時には、株式と同様に売買手数料がかかり、また、保有時には、投資信託と同様、信託報酬というファンド運用手数料や監査報酬が信託財産から間接的に支払われます。ただし、いずれも一般的には、投資信託に比べて、コストが低く抑えられています。

 

 

ETFを買うには?

 

ETFは、銀行などでの取扱いはなく、証券会社でのみ取り扱っています。証券口座がない場合には、新たに開設する必要があります。

どの証券会社でも全銘柄の購入が可能ですが、取引には、売買金額に応じた手数料がかかります。証券会社によって異なりますので、口座開設する場合には、比較検討してみるとよいでしょう。比較的、売買手数料が低く抑えられるのは、ネット証券かもしれません。

 

取引にあたっては、銘柄ごとに売買単位が異なる点に注意しましょう。売買時点での市場価格×売買単価となり、平均2万円程度ですが、1,000円程度から購入可能な銘柄もあります。

 

 

購入したい銘柄が決まったら、株式と同様に4桁の銘柄コードで注文します。

マーケットの状況をみて自分で価格を指定する「指値」や、価格を指定しない「成行注文」が可能です。マーケットでの需給の状況によっては、思い通りの価格で売買できないこともあるため、マーケットの状況を判断することが必要です。

 

キャンペーン

ETFを資産運用に活用する方法は?

 

ETFは、値動きがわかりやすくリアルタイムで取引ができるため、短期投資に向いています。また、リスクを抑えた分散投資が可能で、保有コストが低いため、長期投資にも向いている金融商品です。また、流動性が高いので、金融情勢や運用期間に応じてポートフォリオを見直すことも容易です。

 

一部のネット証券では、ETFに対しても、いわゆる「るいとう」という毎月決められた一定額を特定の銘柄に積立投資する方法を取り扱っています。

ただし、ETFは、iDeCoでは購入できず、つみたてNISAの対象本数が少ないことが注意点です。(一般の「NISA」を活用することは可能です。)

 

税制優遇制度のあるiDeCoやつみたてNISAで投資を始めることをおすすめしますが、一般の「NISA」や「るいとう」を活用してETFを始めてみることも有効な選択肢です。

 

まとめ

 

ETFは、投資のリスクやコストを抑えられた商品ですが、元本は保証されていません。

価格変動リスクや、マーケットの需給の変化による流動性リスクなどの影響を受ける可能性は否定できません。リスクをできるだけ回避するには、銘柄選定の際に、投資の目的に応じた指数に連動した銘柄を選ぶことはもちろん、これまでの運用成績を確認すること、信託報酬が低いもの、純資産残高が多いものを選ぶのがおすすめです。