円高、円安ってどういうこと?私たちの生活にどんな影響があるの?

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円高、円安ってどういうこと?

日本円とアメリカドルがいくらくらいで取引しているかと言うことだね。

そのことが私たちの生活に影響があるってこと?

じつはとても関係しているんだよ。

 

円高、円安という言葉をよく耳にしますが、その意味をわかっているようで実はあまりわかっていないという人も多いのではないでしょうか。

また自分にはあまり関係がないと思っている方も多いかもしれません。

円相場は、私たちの毎日の生活に直結しており、じつは影響を受けているのです。

そこで今回は私たちにどのような影響があるのか、円高円安についてわかりやすく解説します。

 

円高とは、円安とは

 

円高や円安とは、アメリカドルを例にとって考えると、アメリカドルに対する日本円の価値が高いか低いかを表した言葉です。

アメリカドルに対して円の価値が高いときは円高、逆に円の価値が低いときは円安となります。

円相場は24時間世界中で取引しているため毎日変動していて、比較的安定しているときもあれば、大きく変動することもあります。

 

戦後は固定相場制だったため1ドル360円という時代が長く続きました。

しかし1973年に2月に変動相場制に移行し、それ以降高度経済成長を背景に日本の円はアメリカドルに対して上昇し続け現在に至っています。

なお、世界経済が不況に陥ると比較的安定している円が買われて円高となる傾向があり、リーマンショックのときなどは1ドル80円ということもありました。

 

円高、円安になる理由は、大きくは需要と供給の関係にあります。つまり、円が欲しいという人が増えれば、人気が集まり円高になります。反対に、円は欲しくないと人気がなくなれば円安になる仕組みです。

シーソーのように片方が上がれば、片方が下がる仕組みです。

そしてもう一つ、避難通貨の意味もあります。たとえば、ユーロなどの通貨が不安に感じたとき、あまり影響を受けない円を購入しようという動きもあります。そうすると円の人気が高まり円高になります。

こんなにも生活に影響があるなんて

 

円高でも円安でも自分の生活には関係がないと思っている人もいるかもしれませんが、決してそうではありません。

円高になると外国からの輸入品を安く買うことができますが、外国への輸出品は安くしか売れなくなります。反対に円安になると外国からの輸入品が高くなりますが、外国への輸出品は高く売ることができます。

 

たとえば1ドルが110円のときに500ドルのブランドバッグを輸入した場合の価格は5万5000円ですが、1ドルが120円の円安になると、同じ500ドルのブランドバッグが6万円になってしまいます。

反対に1ドルが100円の円高になると、5万円で手に入るわけです。

 

 

この円高円安を身近に感じやすいのがガソリン価格です。

円高になると安くなり円安になると高くなるわけですが、ガソリンの相場が上昇しているときと円安が重なると、ガソリン価格が非常に値上がりしてしまうことになります。

また、アメリカ産牛肉などの輸入食材も円相場の影響を実感しやすく、円高のときは割安感が増します。

円高・円安のメリットデメリット

 

円高、円安にはメリットとデメリットの両方があり、どちらのほうが良いとは一概には言えません。

円高になると、毎日の生活は輸入品が安くなるのでメリットを肌で感じやすいですし、資源や原材料を多く輸入している日本では安く購入することができるので企業にもメリットは非常に大きいです。

海外旅行に出かけたときにも円高の恩恵を受けることができるでしょう。

 

その反面、輸出企業にとっては円相場が1円変わるだけでも売上が大きく変わってきます。特に日本経済を支えている自動車産業や電気業界などは大きなダメージを受けることになります。

 

円安になると、今度は反対のことが起こります。

輸入品が値上がりするので生活に直結して影響が出てきます。輸出企業にとっては「モノ」が高く売れるようになるので売上が伸びます。

 

しかしそれよりも私たちの生活に重要なのは、円相場が安定していることです。

相場が乱高下すると先行きが見えなくなり、多くの企業は不安定なかじ取りを強いられてしまうことになるからです。

まとめ

 

円相場は毎日変動しています。それにより企業は大きな影響を受けることになるとともに、私たちの毎日の生活にも影響があるのです。

円高、円安のニュースをきいたら、今度このようなことが起こるであろうと予想することができれば、賢く円高、円安の恩恵を受けることができるでしょう。