ワクワク家妻とイキイキ家妹の会話
投資するならポートフォリオが大切だって会社の人に言われたけどお姉ちゃんどういうことか知ってる?
分散するってことだと思うけど、具体的にはどうしたらいいのかしらね。
詳しく解説して欲しいよね。
投資でよく聞く言葉に「ポートフォリオ」があります。投資にはリスクがつきものですが、誰もがリスクを軽減させたいと考えているのではないでしょうか?そこで、リスクの軽減を考えた金融商品選びで重要になってくるのがポートフォリオなのです。
今回は、ポートフォリオとはどのようなものなのか、その内容と考え方のヒントをわかりやすく解説します。
ポートフォリオとは、金融商品の組み合わせ
投資におけるポートフォリオとは、金融商品の組み合わせのことをいいます。金融商品の安全性や収益性、流動性(換金のしやすさ)などの特徴をもとに配分を考え、組み合わせていきます。
投資の基本は「分散」です。値動きの異なる金融商品に分散して投資することで、リスクを抑えることができます。投資をするときは金融商品に偏りがないように、また、類似業種など銘柄が重ならないように分散させて組み合わせを考えます。その際、リスクとリターンが自分の想定する範囲内におさまるように配分したものがポートフォリオなのです。
ポートフォリオを考えるときのヒント
投資では、リスクが小さければリターンも小さく、リスクが大きければリターンも大きくなります。たとえば、株式ではリスクとリターンが大きい傾向にありますが、債券ではリスクとリターンが小さくなります。また、国内と海外で比較すると、国内よりも海外の方がリスクとリターンが大きくなります。さらに、海外のものでも先進国よりも新興国の方がリスクとリターンが大きくなります。このように金融商品の種類や地域の特徴を抑えておくことが重要です。
ポートフォリオを考える際に、安全性を重視するならば、リスクの小さい金融商品の割合を多くし、逆に収益を重視するならば、リターンの大きな金融商品の割合を大きくするというのが基本的な考え方です。
自分が想定するリスクやリターンの度合いに合うよう組み合わせ、なおかつ、資金が必要になったときに換金しやすいかどうかも考えるとよいでしょう。
ポートフォリオは一度決めたら終わりではない
金融商品は、日々価格が変動しています。そのため、当初決めた金融商品の割合が変動することも少なくありません。そうなると、想定するリスクやリターンの度合いにもずれが生じてしまいます。
そこで必要になってくるのが、ポートフォリオの定期的な「リバランス」です。
リバランスとは、想定範囲内のリスクやリターンの度合いに戻せるように、割合が大きくなった金融商品の一部を売却し、割合が小さくなったものを買い足します。あるいは、割合が小さくなった金融商品のみを買い足して、資産全体を増やすことを考えてもよいかもしれません。
リバランスは、金融機関から取引残高報告書が送られてくるタイミングで行うのがよいでしょう。少なくとも年に一度は資産割合を確認して、リバランスをすることをおすすめします。
まとめ
投資では、金融商品に偏りがあると、その価格変動の影響を受けやすくなります。リスクを回避(軽減)するためにも、分散投資が必要です。その際、重要となるのがポートフォリオです。自分が想定するリスクやリターンの範囲内にとどまるように金融商品を配分します。ただ、金融商品の価格は日々変動しているので、ポートフォリオの割合にずれが生じます。そこで、少なくとも年に一度はリバランスによって、自分が決めた最適な配分になるよう資産割合を見直すことをおすすめします。