ワクワク家夫婦の会話
投資が好きな先輩からリバランスしてる?って聞かれたんだけど、うちは特に何もしてないよね?
そうね、確定拠出年金くらいしかやってないけど、ほったらかしにしてるね。
先輩が言うには、たまにはリバランスした方がいいって。
どんな時に必要になるのかしら?
投資をしていると、リバランスをした方がよいという記事を目にすることがあります。リバランスってなんだろう?どんな意味があるのだろうと思っている方に、どんなとき、どんな人がリバランスした方がよいのかについて簡単に解説します。
リバランスってなに?
投資信託などで運用をしていると、価格の変動により「資産」の割合に変化が生じます。たとえば、債券価格はあまり変化していないのに、株価だけが値上がりし、保有している資産の割合が当初決めた配分よりも株式の割合が多くなってしまうことがあります。
「資産が増えているからそのままでもよい」と考えるかもしれませんが、株式の割合が増えるということは、当初よりもリスクが高くなっているのです。リスクは、価格が下落して資産が減ることだけを意味していません。価格変動の幅が大きくなることもリスクです。今は、資産が増えたと思っていても、いったん株式市場に下落の波が押し寄せると、想定外に影響を受けることになります。
そのため、債券や株式の割合を当初決めた配分に戻すことで価格変動の幅をおさえることを「リバランス」とよびます。
リバランスってどんなとき行えばいいの?
リバランスは最初に決めた割合に大きな変化があったときに行います。少しくらい変わったからと言って、こまめに行う必要はありません。1年に1度や半年に1度などタイミングを決めて行うものでもありません。
多少の変化の場合であれば、そのまま様子をみているだけでもよいでしょうし、気になるのであれば、少なくなった方の資産を少し買い増すことで元の配分にするだけでもよいでしょう。長期投資を目的としているのであれば、そこまで厳密なリバランスを考える必要はありません。
リバランスのやり方
それでも、不安な場合やかなり大きく割合が変化してこのままだと自分の耐えられるリスクをこえてしまいそうなときは、リバランスが必要です。
リバランスの方法は2つあります。さきほどお伝えした配分の少なくなった方の資産を買い増すために資金を追加してリバランスを行う方法です。
もう一つは、持っている資産の中で配分の大きくなった資産を売却して少ない方の資産を買い増す方法です。
投資する金額に余裕があれば、買い増しをすることでリバランスできますし、様子をみたいと思うのであれば、持っている資産を売却してリバランスすることもできます。
たとえば、当初国内株式と外国株式を半分ずつ合計200万円でスタートし、2年後にはそれぞれの資産は増えているが、外国株式の割合が多くなっている場合で考えてみましょう。
①資産を追加してリバランスする方法
外国株式と国内株式の金額の差額は80万円です。この差額80万円分を追加で国内株式を購入することによって、どちらも190万円ずつ、配分としては当初の50%ずつを維持できます。
②運用資産の範囲内でリバランスする
国内株式と外国株式の差額80万円のうち、半分を売却してあらたに国内株式を購入することで、どちらも150万円ずつ、半分の割合に戻すことができます。
まとめ
今回は、リバランスについてお伝えしました。ご紹介した割合やファンドはあくまで参考程度に考えてください。みなさん自身が考える理想の割合があるはずです。
長期投資をしていくなら、いつかはリバンスの必要性が出てくるかもしれませんが、あまり神経質にならず、リスクが大きくなりすぎたと感じた頃に行えばよいでしょう。