不動産投資信託REIT(リート)の魅力

資産形成/資産運用

ワクワク家夫とイケイ家夫の会話

投資するならリートがいいよって会社の人に聞いたけど、リートって何?

リートは投資信託の一つなんだけど、利益の還元率がいいんだ。

普通の投資信託とは違うの?

リートは仕組みが少し違うんだ。

 

不動産投資信託REIT(リート)とは複数の投資家からお金を集めてオフィスビルや、商業施設、ホテル、賃貸マンションなどに投資してそこからの収益を投資家に分配する金融商品です。今回は実物の不動産のように家賃の回収や管理なども必要なく、手軽に始めることができる不動産投資信託の魅力をお伝えします。

 

不動産投資信託REIT(リート)とは

 

不動産投資信託REIT(リート)は、株式投資信託や公社債投資信託とは少し異なる会社型の投資信託です。

REIT(リート)は投資を目的とした投資法人を設立し、投資家から集めたお金を、オフィスビルなどの保有・運用を行いますが、実際の業務は外部に委託しなければなりません。

 

 

資産の管理は資産保管会社の信託銀行などに、会計や納税などの事務手続きなどは事務委託会社に、実際の不動産の選定・購入・売却、必要な資金の調達などの運用は資産運用会社にそれぞれ委託します。

RIETの投資対象は不動産ですが、広範囲にわたります。たとえば、企業用の賃貸ビル、居住用のマンション、リゾートホテルや、旅館、ショッピングモールなどです。また、都心だけでなく、地方の物件も対象になります。

 

REITの6つの魅力

 

・少額からはじめることができる

実際の不動産を購入して、不動産投資を始めるには数千万円の資金が必要になりますし、たとえローンで購入したとしても、頭金や諸費用などが必要です。しかし、REITは不動産を証券化していますので、少額から購入することが可能です。

 

・複数の不動産に分散投資ができる

実物の不動産で分散をしようと思うと、複数所有したり、地域を分散したりするしかありません。しかし、実物不動産を複数所有するには多額の費用が必要になるため、なかなか難しいことです。しかしREITは投資信託のため、とたえ少額でも複数の不動産に分散投資することが可能です。

 

・流動性・換金性が高い

実物の不動産のリスクとして、流動性と換金性の低さがあります。売りたいと思っても、すぐ売れなかったり、希望の金額で売れなかったり、お金が必要なときであれば困ってしまいます。しかし、REITであれば上場している投資信託のため、購入する場合も売却する場合も株式と同じように証券取引所を通して売買できます。

 

・インフレに強い

インフレになると、お金の価値が下がってしまいます。しかし、不動産の価格や、賃料などは物価にスライドしていくため、インフレになればそれに伴い上がっていく傾向があります。金融商品とは違う値動きをすることでインフレ対策にもなります。

 

・iDeCoやつみたてNISAの対象商品

REITはiDeCoやつみたてNISAの対象にもなっています。一般口座や特定口座で購入する場合、購入手数料や売却時税金がかかることもありますが、iDeCoやつみたてNISAなどの制度を使うと、売却益が非課税になるメリットもあります。

 

・分配金の配当率が高い

REITの大きな特徴は、分配金の配当率が高いことです。REITは必要経費を差し引いた利益の90%以上を分配するなどの一定の要件を満たせば実質的に法人税がかからず、内部留保もないためほとんどの利益を分配することになります。つまり、株式投資などと比べて分配金が多くなります。

 

REITのデメリット

 

メリットの多いREITですが、当然デメリットもあります。たとえば、価格変動リスク、投資先は実物不動産のため、火災や自然災害などの災害リスク、さらに投資法人の倒産リスクなどがあります。しかし、金融商品であればそれらのリスクはあるため、REITならではのリスクというわけではありません。

 

まとめ

 

実物の不動産に投資するには資金的にも、心情的にもリスクと感じているのであれば、REITから始めてみるといいでしょう。少額から投資ができ、分配率も高いためポートフォリオの一部として加えてみるのもいいでしょう。