健康保険では、病気・けが・出産および死亡した場合に給付金を受け取れる制度があるんだ。これを保険給付というよ。
保険給付にはどんなものがあるかみてみよう。
もしも病気やけがで入院・手術をして医療費が高額になる場合には、上限を設けて負担額を抑えてくれる「高額療養費制度」があるんだ。
※厚生労働省保健局より
さらに、入院中は「入院時食事療養費」の給付があるんだ。
僕たちのように「一般」に該当する人は1食あたりの自己負担額は460円と決まっていて、残りは健康保険から支払われるんだ。
ただし、食事の自己負担額は高額療養費の対象には含まれないよ。
高額療養費制度の対象になったとしても、それとは別に食事代がかかるということね。
65歳以上の人が入院した場合には「入院時生活療養費」の給付があるんだ。
これは入院中の居住費に対する給付で、1日あたりの自己負担額は370円で残りは健康保険から支払われるんだ。
病気やけがの療養のために仕事を休み、給与の支払いがないときは「傷病手当金」を受け取ることができるよ。
ただし国民健康保険には傷病手当金はないんだ。
※厚生労働省保健局より
出産した場合には「出産育児一時金」を受け取ることができるよ。
私が出産したときも受け取ったわね。
支給額は1児につき42万円。双子なら84万円を受け取ることができるよ。
ただし、在胎週数が22週に達していない場合や産科医療補償制度加算対象出産ではない場合には40.4万円になるんだ。
健康保険(社会保険)の被保険者が出産のために会社を休み、給与が支払われない場合には「出産手当金」を受け取ることができるんだ。
国民健康保険にはない制度だよ。
私は会社員だから出産したときに出産手当金が出たわね。
支給対象期間は、
出産前42日間+出産後56日間(仕事を休んだ日数分)
支給額は、
休業1日に対して1日当たりの額の3分の2だよ。
金額が大きいから本当に助かったわ。
そうだね。
もしも被保険者や被扶養者が死亡した場合には、5万円を限度として「埋葬料」が支給されるんだ。
悲しいことだけど大切なお金ね。
このように日本には僕たちの生活を守るための様々な公的制度があるんだ。
どれも私たちの生活の助けになる知っておくべき制度だね。