ワクワク家 夫婦の会話
今年も会社から団体保険の案内がきたよ。
団体保険はメリットが大きいから検討してみましょうか。
家族も加入できるから、一度検討してみようか。
毎年1度、勤務先から団体保険の案内があるけど、内容もわからないし、そのままにしている人はいませんか。じつは、団体保険はどの会社でもあるわけではありません。もし、あなたの会社に団体保険があるのであれば、一度内容を確認してみましょう。
団体保険とは?使える人は?なぜ保険料が安いのか
団体保険は、企業やグループ企業に勤める人が加入できる福利厚生を目的とした保険です。企業と保険会社で契約を結び、その企業の従業員向けに「専用」の商品を提供します。
企業が契約者になり、従業員が被保険者になることが一般の保険との違いです。
ただし、全ての企業にこの制度があるわけではなく、比較的規模の大きな企業に限られているのが実情です。
団体保険のおもな特徴
・給与天引きが可能
保険料は毎月の給与から天引きされるため、払い込む必要はありません。また、年末調整の際に保険料の控除証明を添付する必要もありません。
・保険期間は1年間
保険期間は1年間でそれ以降は自動更新されます。保険料は年齢によって段階的に上がっていくため、若いときは安く、年齢が上がると保険料も上がります。
・家族も対象になる
被保険者は、自分自身だけでなく、配偶者や子どもも加入することが可能です。
・余剰金があれば配当金が受け取れる
主に生命保険になりますが、死亡率などから収支計算をして余剰金がある場合には、被保険者に配当金として支払われます。
・保険料が安い
人数に応じた割引や、死亡率、損害率による割引などがあるため保険料が割安です。
いろいろな保障をカバー!団体保険の種類
団体保険は一般の保険と同じように、生命保険や医療保険、三大疾病保険、がん保険、傷害保険、所得補償保険(給与サポート)、介護保険、個人年金、ゴルファー保険、
など幅広い保険があります。
生命保険の死亡保険金100万円から5000万円程度まで幅広く、ライフプランに合わせて変更することが可能です。
たとえば、新入社員のときは、死亡保険金額100万円にプランに加入、結婚して増額、子どもが生まれたらさらに増額、子どもが社会人になったら減額というように必要な保障に合わせて見直しをすることができます。
また、医師による審査ではなく、告知で加入できることも特徴です。
団体保険のメリット
団体保険は、加入の手続きから保険料の支払い、保険金の請求案内まで会社を通してできることがメリットです。福利厚生の制度なのでわからないことや、保険金の請求の仕方など社内、もしくはグループ内で質問、相談できることもメリットです。
1年に1度加入募集の期間があり、そのときに加入すればそれ以降は自動継続されるので、手間もかかりません。また、募集期間以外でも加入できる場合もあります。
さらに保険料の安さもメリットのひとつです。配当金が支払われれば、さらに保険料の負担は軽減されます。
団体保険のデメリット
団体保険は、メリットばかりではありません。勤務しているときは保険料も安くメリットの大きい団体保険ですが、保険料は年齢とともに上がっていきます。
定年退職前くらいの年齢になると、少額の保険金でも保険料は高くなります。また、退職後継続できる場合もありますが、そのときは保険料に違いがあったり、退職後はそもそも加入し続けることができなかったりする場合もあります。
団体保険に加入できない年齢になってから、一般の保険に加入しようとすると保険料が高くなり、負担が大きくなることも考えられるので団体保険だけに頼っているのは少し心配です。
また、転職などの場合も同様です。
まとめ
団体保険は、保険料が安いなどメリットの多い保険であるため、勤務先に制度がある場合には活用した方が良いでしょう。しかし、一生涯の保障が得られないことや、転職や退職したとき保障がなくなってしまうので、団体保険加入中でも一般の保険などと組み合わせておくと安心でしょう。