「健康」への取組みが「おサイフ」に還元される「健康増進型保険」ってどんな保険?

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なごみ家 夫婦の会話

そろそろ保険の更新がくるからいろいろ調べてみたら、最近では健康な人ほど保険料が安くなる保険があるみたいなの。

それはいいね!車の保険も車にあまり乗らない人や事故を起こしたことのない人は保険料が安くなる仕組みがあるから、生命保険も健康な人が保険料が安くなる仕組みがあるといいね。

そうなの。健康な今のうちに、切り替えようかと思う。

 

最近では、「健康」をイメージした生命保険のCMを多く見かけるようになりました。

健康増進に取り組み、成果に応じた特典が受けられる新しいタイプの保険商品が増えています。これらの保険商品は「健康増進型保険」と言われており、特色や仕組みはさまざまです。どのような特徴があるのかみてみましょう。

 

「健康増進型保険」の仕組みは、各社さまざま

 

健康増進型保険の仕組みは、健康増進に取り組んだ結果に応じて、保険料の割引やキャッシュバックを受けられるというものです。一例をご紹介しましょう。

 

・A社 契約後の所定の期間内に喫煙状況や健康状態が改善されると、以降の保険料が割安となる。さらに契約日にさかのぼってキャッシュバックされる。

・B社 所定の健康増進活動の累計ポイントに応じて、毎年保険料の割引率が変動するとともに提携企業先の商品やサービスの特典を受けられる。

・C社 専用の歩数カウントアプリで毎日の歩数を測定し、決められた期間内に所定の歩数をクリアすると、保険料がキャッシュバックされる。

・D社 健康診断結果の数値によって、更新時に適用される保険料が決定する。

 

このように、健康増進型保険は画一的ではなく、各保険会社によって仕組みはさまざまです。保険加入者の健康増進活動をサポートするため、付帯サービスとして、食生活の見直しアドバイスやスポーツジムの利用など提携先企業の健康増進メニューを利用できる商品もあります。

 

「健康増進型保険」は、従来からある保険をもとに販売されている

 

健康増進型保険は、万一のときだけでなく、日々の健康をサポートしてくれる頼もしい保険と言えますが、ベースとなる保障は、あくまで従来型の医療保険・収入保障保険・就業不能保険などです。

健康増進型保険への加入を検討する際に最も大切なのは、保険料の割引やキャッシュバックの多寡ではなく、自分にとって必要な保障かどうかを考えるところからスタートすることです。

パッケージとなっている商品が多く、ご自身に必要な保障内容とマッチしない可能性もあります。

保険への加入を検討する際は、まずは目的を明確にしましょう。たとえば、入院や手術に備える医療保障、三大疾病などの重大な病気に備える保障、とくにガンに備える、また働けないリスクや死亡のリスクに備える保障などが考えられます。

この点を念頭に保障内容や保険料を比較した上で、健康増進型保険における保険料割引やキャッシュバックを加味し、将来の保険料を試算してみることをおすすめします。

 

割引やキャッシュバックの条件などを比較検討するポイントは?

 

各社の商品が大きく異なるため一概には言えませんが、保障内容以外の部分を検討する際に考慮すべき主なポイントを挙げますので、参考にしてみてください。

 

・プログラムや端末の利用料など、上乗せの固定費はかかるのか。

・割引やキャッシュバックなどを受けられる頻度・金額・最終期限はどうか。

・取組み結果によっては保険料が割増・割高となる商品があり、将来にわたりトータルで考えて問題はないか。

・判定される健康増進の取組み内容は、将来にわたって続けていけるものか。

・サポートメニューや提携先企業の特典は、自分にとってメリットがあるか。

特に、判定される健康増進取組み内容については、将来、病気になった場合には続けることが難しいと思われるものもあります。そのような場合は、保険料払込免除特約を付帯することで以降の保険料負担がなくなる、もしくは選択できるものが望ましいです。

将来にわたって安心できる保障を選びたいものです。

 

まとめ

 

健康増進型保険は、割引やキャッシュバックなどにより、加入者の健康増進への取組みやモチベーションをアップさせてくれる保険です。実際に、保険に加入して健康増進に取り組み、健康的にも経済的にも成果の出ている人もいるようです。

 

サポートメニューや特典が、自分が取り組みたい内容や趣味嗜好に合致し、保険料の面でも従来型の保険商品と比べてトータルで考えて遜色がなければ、加入のメリットがあると言えるでしょう。

各社商品の仕組みが大きく異なるため、比較するのは難しいかもしれません。検討する場合には、自分が健康増進サポートに求めるものは何かを明確にすることから始めてみてはいかがでしょう。