普通預金だけで資産を形成すると30年後はどうなる?

家計/ライフスタイル資産形成/資産運用

お金を貯める選択肢って銀行預金がメインだけど、置いておいても増えないわよね。

iDeCoやNISAの制度もあるから上手につかったらいいわよ。

もし、投資しないでいたら将来どうなのかな?

 

 

将来の暮らしを考えて「資産形成をしなくちゃ」と思うけれど、どのような方法で始めればいいのか迷う人は少なくないのではないでしょうか?
できれば手間なく安全な方法で資産形成しようと、銀行預金にお金を預けている人もいるかもしれません。
仮に普通預金だけで資産形成する場合、預けているお金は30年後どうなるのでしょうか?
また、普通預金で資産形成を続けるリスクについても解説します。

 

 

 

普通預金だけでは資産は増えない

 

2024年1月末現在の普通預金の金利は0.001%です。100万円を1年間普通預金に預けていても、得られる利息はたったの10円です。
では、普通預金に100万円を30年間預けたままにしていたら、どれくらい利息が増えるのでしょうか?

 

普通預金の金利は現在の0.001%が30年間続くと仮定すると、100万円を普通預金に30年間預けた結果、資産は100万300円になります。
つまり、30年間預金を続けても、普通預金では利息がたったの300円しか付かないのです。
普通預金だけで資産形成をしても、お金を増やすことはできません。

 

 

インフレでは現金の価値が目減りしていく

 

国は私たちに「預金から投資へ」と呼びかけていますが、日本人はいまだ預金に頼る人が多いのが現状です。
日本銀行調査統計局が公表する家計の金融資産構成(2023年8月)によると、日本人は資産の約54.2%を現金や預金で保有しています。
投資が進む米国の場合、現金・預金で資産を保有している割合は12.6%です。
この結果を見ると、日本人はまだまだ現金や預金に頼る人が多いことがわかります。

 

とはいえ、資産を預金や現金で持ち続けていても大丈夫なのでしょうか?
現在、日本は物価の上昇が止まりません。
インフレが続くと、現金の価値はますます下がっていきます。
たとえば、1個100円で売っているりんごがあるとしましょう。
もしインフレで物価が年1%上昇し続ける場合、現在1個100円のりんごは、1年後には101円に、2年後には102円に、10年後には110円になります。
つまり、インフレが続けば現金の価値が下がり、100円ではりんごか買えなくなるということです。

 

では、インフレで100万円の価値はどうなるのでしょうか?
たとえば年1%ずつ物価が上昇し続けると、30年後には100万円の価値は約74万円にまで下がってしまいます。
普通預金だけでお金を預けていると、インフレの局面ではお金の価値は下がり続けるのです。

 

 

資産形成は預金と投資の両立を

 

インフレが続けばお金の価値は下がる一方です。
そんななか、普通預金だけで資産形成をしていると利息はほとんど付かず、お金の価値の目減りに対応できなくなってしまいます。
つまり、普通預金だけに頼る資産形成は、今の時代には合っていないということです。
普通預金は元本が保証されるので頼りたいところですが、現金の価値が変わることを考えると、できれば預金と投資を両立させた資産形成が望ましいといえます。

たとえば、100万円を年率3%で運用すると、30年後は資産を約242.7万円まで増やすことができます。これだけ利益を望めるなら、インフレで現金の価値が目減りしても、利益分でカバーできるでしょう。

 

 

まとめ

 

普通預金の利息が年0.001%という現時点では、普通預金だけでの資産形成は難しいかもしれません。
なぜなら、インフレが起きたとき現金の価値が目減りしてしまうためです。
現金の価値が目減りしても、その分の補てんとして利益が期待できる投資を併用することをおすすめします。
ただ、投資は元本割れなどのリスクがともないます。

そこで、投資の基礎知識を理解したうえで、近いうちに使うお金は銀行預金に預け、当面使う予定のないお金を投資に回すというように、お金の使い道や使う時期をふまえた資産形成を考えたいものです。