うちの食費って高いの?他の家庭はどのくらい?

家計/ライフスタイル

ワクワク家 兄夫婦の会話

最近子どもたちが大きくなってきて、毎月の食費が結構かかるようになったのよね。

中学生にもなれば、たくさん食べるよね。自分もそうだったかも。

食費にかけすぎているのか気になって。他の家庭はどのくらいなのかしら?

 

生活をしていく上で避けて通れない支出の1つが食費です。とくに、育ち盛りの子どものいる家庭では、家計全体のなかで食費の占める割合が大きいと感じているかもしれません。今回の記事では、「ひょっとしてうちの食費は高いの?」と不安を抱えている人のために、家計における食費について様々なデータを用いて解説します。

 

4人家族の場合は毎月約8.7万円

 

総務省の「家計調査年報(2022年)」によると、4人家族の食費の平均は、月あたり8万6807円でした。内訳は以下の通りです。

 

 

世帯主が60歳未満の二人以上世帯では、食費約8万円というのが平均と言えそうです。なお、3人家族では7万6309円、5人家族では9万7483円と家族の人数に応じて増減します。

 

あくまでも、統計上の平均値であり、年齢や性別、嗜好、働き方、生活スタイルにより家計のなかで食費の占める割合は当然に異なります。とは言え、自分以外の家庭では、何にどのくらい購入しているのか知る機会はあまりないので、参考になるでしょう。

 

やりくりできていればまずは及第点

 

前述の「家計調査年報(2022年)」における平均値を参考にしたうえで、「実際のところ、わが家の場合は…」という観点で食費について考えてみましょう。

 

例えば、野菜など農産物を安く購入できる地域に住んでいるケースや家族や親戚が食材を送ってくれるケースなどでは、食費はだいぶ安く抑えられるでしょう。テレビやWEBサイトで紹介される「4人家族で1ヵ月の食費3万円」といった家庭の場合、もしかしたらこのような恩恵に預かっているかもしれません。

 

また、共働きで外食が多い家庭の場合は、その分出費が増えるため、トータルとしてみると食費も上がります。節約という意味ではマイナスですが、仕事での疲れ具合によっては食事を作れない日もあるでしょう。ある程度は必要経費と割り切ることも大切です。

 

さらに、子どもの性別や年齢によってもかかる食費は異なってきます。同じ「男の子2人」という家庭でも、未就学児2人と中高生など食べ盛りの時期とでは、食費のかかり具合には大きな差があります。家計が継続的に赤字になっているのであれば改善の必要がありますが、やりくりできている(黒字になっている)ならまずは及第点と考えてかまいません。

 

節約したいなら支出の3割未満を目標に

 

なお、総務省の「家計調査年報(2022年)」では、エンゲル係数の平均値も公表されています。エンゲル係数とは、家計の支出における食料費がどのくらいの比率を占めるかを表します。4人家族の場合の平均値は25.9%となっています。

 

 

変動費の代表とも言える「食費」の比率が大きくなると、住宅費などの固定費を圧迫するため、家計のバランスが崩れやすくなります。一方で、固定費にかかりすぎて、必要な食材が買えなくなるほど「食費」の比率が低いのも問題です。バランスをふまえた目安として、エンゲル係数を25%~30%未満を目標にしてみましょう。

 

現段階で食費が高すぎると感じている場合には、無理のない範囲で工夫しながら、削減していくことをおすすめします。食費を減らすためには、以下のような方法が効果的ですので、試してみてください。

 

  • なるべく自炊をする
  • ポイントを有効活用する
  • 割安な大容量パックで購入し、小分けにして冷凍保存する
  • 週に1回は買い物に行かない日を作る
  • 外食やデリバリーはルールを決めて使う
  • 家計簿をつけてお金の使い方をチェックする

 

まとめ

 

食費を節約しすぎることには弊害があります。使える食材も限られてくるため栄養バランスが崩れることや食べたいものを食べられないことで家族が精神的なストレスを抱えてしまうことは避けたいものです。

 

食事は体と心の健康に大きく関わることである以上、無理な節約は禁物です。本文中でも触れましたが、まずはやりくりができていれば問題ないと考え、そのうえでできる工夫を上手に取り入れましょう。