共働き夫婦の家計管理は2つの財布がいい?

家計/ライフスタイル

イケイ家 夫婦の会話

家計の管理方法っていろいろあると思うけど、うちは共働きだし必要なお金はお互い決めて負担する方法を選んだけど良かったと思う?

家計のお金とプライベートのお金を別々に管理できるから、うちにはあっている方法だと思うよ。

その家庭でやり方は違うけど、うちはこの方法で行こうね!

共働きの家庭では、担当する費目のお金をそれぞれ分担するというように、2つ財布で家計を管理するパターンも多く見られます。家計の財布を1つにまとめず、あえて夫婦別財布で管理するのには、何か大きな理由があるのかもしれません。では、2つの財布で家計管理をする方法にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?それぞれの場合を見ていきましょう。

 

2つの財布で管理する方法とは

 

2つの財布で管理する方法とは、夫婦で分担して家計を管理する方法です。夫と妻がそれぞれの財布で自分が担当する費目のみを支払っていきます。これは、共働き家庭でよく見られる方法で、自分が担当する費目を管理するだけでよくなるため、残りのお金は自由に使えるようになります。

家計を2つの財布で管理するメリットは?

 

夫婦が別財布で家計を管理するのには大きな理由があります。それは、自分の稼いだお金を自由に使えることです。家計の財布を1つにまとめてしまうと、夫婦の収入バランスによっては、自由に使えるお金が減る可能性があります。そのため、欲しいものがあっても、相手に気兼ねしてなかなか買うことができなくなってしまいます。その点、夫婦が別財布で家計を管理する方法の場合、生活に必要なお金を負担したら、残りのお金は全部自由に使えるようになります。このメリットを重視する共働き夫婦は、あえて2つの財布で家計を管理しているのです。

2つの財布で家計を管理するデメリットとは?

 

自分の稼いだお金を気兼ねなく自由に使えるというのが、家計を2つの財布で管理するメリットでした。しかし、この方法にはいくつかのデメリットもありそうです。どんな点がデメリットとなるのでしょうか?

 

□家計の全体像を把握しにくい

管理するのは自分が担当する費目だけなので、相手の家計がどんな状況なのかは、あえて聞かないと知ることができません。家計の全体像がわからないと、将来に向けた貯蓄計画も立てづらくなってしまいます。

 

□家庭の貯蓄額がわからない

財布を別々にしていると、相手の貯蓄額がわからなくなってしまいます。いろいろと干渉されたくないという理由で財布を2つに分けている場合、あえてお互いの貯蓄額を報告するというご家庭は少ないようです。将来必要なお金を貯蓄していくには、夫婦が共通の意識を持って取り組む必要があるでしょう。

 

□予定外の出費に対応しづらい

お互い、自分の担当分だけ管理するという方法では、急な出費が発生した場合、対応しにくくなります。どちらが負担をするのか、もしくはお互いどれくらいお金を出し合うのか、話し合いの場を作っておかないと、夫婦で揉める原因になってしまいます。

夫婦が別財布でも問題なく家計を管理していくには

 

財布を2つに分けて夫婦が別財布で家計を管理する方法にはいくつかのデメリットがあることがわかりました。しかし、上手に家計を管理する方法はあります。

 

まず大事なのは、家計の全体像の見える化です。毎月どんな費目にどれくらいのお金が必要なのか予算を立て、夫婦の収入に応じて分担していきます。そして、月末には使ったお金をエクセル表などに集計してまとめておきましょう。これには、夫婦でアカウントのIDとパスワードを共有して家計簿アプリを使い、それぞれが生活費として使った分を入力していってもいいかもしれません。

 

そして、急な出費が発生した場合に備えたお金を準備することも大事です。どんな場合にどちらが負担するかなど事前に話し合っておくことも必要です。また、そのための資金をそれぞれがメインの口座とは別に貯蓄専用口座を作って、緊急資金を貯めておくと安心です。

 

さらに、大事なことは、夫婦で将来どんな理想の暮らしを目指していくかを話し合い、共通認識を持っておくことです。そのために将来必要な資金は、夫婦共通の貯蓄専用口座に貯めていけるとよいのではないでしょうか。

まとめ

 

夫婦が別財布で家計を管理していても、家計の全体像がわかるように工夫して、夫婦で目指したい理想の暮らしに向けて共同で貯蓄ができれば、2人の結びつきも強くなり、コミュニケーションを取りやすくなります。家計は夫婦2人で築いていくものです。自分の担当分だけを賄えばよいという考え方ではなく、定期的に家計について話し合う時間を持つようにして、夫婦揃って理想の暮らしに近づけていきたいですね。