子供のおこづかいは何歳ぐらいから渡すものなのか、またいくらぐらいが適正金額なのでしょうか?家庭によって考え方や経済事情も違うため、周りに気軽に聞けないのも難しいところです。そこでこの記事では、世間一般的なおこづかい事情について紹介していきます。
おこづかいの渡し方それぞれの家庭
子どものおこづかいはいつから渡すものなのか?という答えについての正解はありません。5~6歳頃から少額ずつ渡している家庭もあれば、高校生になっても定期的に渡していない家庭も存在します。
金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度」によると、行動範囲が広がって欲しい物が色々と出てくる小学3~4年生頃から、おこづかい制度を導入する家庭が増える傾向にあります。
おこづかいのもらい方
※金融広報中央委員会暮らしと金融なんでもデータの「おこづかいをもらう頻度・金額(2015年度)より
おこづかいを渡すタイミングは、低学年のうちは決めずに、高学年になるにつれ月に1回の月額制が多くなっていきます。渡す日を決めておけば、どうやって次のおこづかい日まで手持ちのお金でやり繰りをしていくか考えるようになるため、子どもの計画性を養う効果もあります。その他には、お手伝いをした時や、テストで良い点を取ったときにおこづかいを渡すようにしている家庭もあるようです。
手伝いや成績アップをお金で釣るという行為になるため賛否両論はありますが、おこづかいのおかげで毎日勉強するようになった、自ら進んでお手伝いをするようになったという子どももいます。どのように渡すのかについては、子どもの様子や家族での話し合いをふまえて考えていくのが良いかもしれません。
いくらあげるのが適当なのか
そして子どものおこづかいで最も気になるのがいくらが適正金額か?という事です。家庭によって考え方は違いますが、一般的には学年が上がる度におこづかいの額も上げていく家庭が多いです。そうなると最初から高額のおこづかいを渡していては、中学生高校生の頃になると、とんでもない金額をねだられる事になります。お金の大切さを実感させるためにも、常識の範囲内に抑えておかなければいけません。
ちなみに小学生全般のおこづかいの平均値は500~700円程度となっています。子どもの学年×100円をおこづかい金額に設定してる家庭も多いですが、小学3年生までは500円、4年生以降は1,000円と大きく区切っている家庭もあります。高学年になると友達との付き合いも大切になるため、子どもから親におこづかいアップの交渉を持ちかけてくるケースも少なくありません。
小学生におこづかい1,000円は高いと感じる人もいるかもしれませんが、使い方によっても状況は違います。たとえば、文房具などはおこづかいの中から出さなければいけないと決めた場合は、計画を立てて使っていかなければすぐにお金も無くなります。金額を設定する際は、欲しい物だけではなく必要な物もおこづかいの中から出すのか、又は必需品は親が出すのかを明確にしておいた方がお金の管理を学ぶことができます。
おこづかいの金額
※金融広報中央委員会暮らしと金融なんでもデータの「おこづかいをもらう頻度・金額(2015年度)より
また、中学生になると金額も上がり、1000円から2000円が最も多く、次いで2,000円から3,000円未満となっています。やはり小学生と比べて金額は2倍から3倍になっています。さらに高校生になると4000円から5000円が最も多くなっています。
中学生や高校生のおこづかいの使い方を見ると、友達との外食や休日に遊びに行く交通費などの順位が高く交友関係の広がりとともに支出も増えていることがわかります。
お金の使い方と管理の仕方ルールを決めよう
子どもが上手にお金と向き合うためにも「おこづかい帳」は必需品です。おこづかいを貰った日、貰った額、使った物、使った金額など、その都度記しておくと後になって見返す事が出来ます。改めてノートを見てみると、本人も無駄だったと感じる項目が発見できるかもしれません。特に欲しい物が出来た時には、どれぐらいお金を貯めれば購入出来るかが目でみてわかりやすくなるので、自然と計画力も養われていくのです。
そして使い道に関しては、ある程度子どもに任せる余裕も必要です。あれもダメこれもダメと制限していては、おこづかいの楽しみがなくなります。目標や計画も立てづらくなるので、子どもが自由に使えるお金と割り切って、温かく見守っていくことが大切です。
おこづかいの金額や渡し方に正解はありません。家族で話し合ってきちんとしたルールを作っておくことが大切です。小さなうちからやりくりの習慣を身につけられると、自分で働いて収入を得るようになってもしっかりと管理ができるはずです。そのためにも、ある程度使い道や管理の仕方など子どもに任せてみてもいいのではないでしょうか。
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