海外留学の費用はいくら必要?利用可能な支援制度を紹介

子どものお金

ワクワク家 兄夫婦の会話

お隣のお子さんが、今度アメリカ留学するそうよ。

海外での生活や勉強はその後の人生に大きなメリットがあるかもしれないね。

うちも他人事じゃないわよ。海外留学したいって言い出したら、行かせてあげられるかしら?

そうだね、日本で大学にいくよりもお金はかかるな。でも留学の支援制度があるんじゃないかな?一応調べておこうか。

 

お子さんが突然海外留学したいと言い出したら、どうしますか?

希望は叶えてあげたいと思いつつ、費用のことで悩むかもしれません。高額な負担に、無理と諦めてしまうかもしれません。じつは、海外留学支援制度で費用を抑えることも可能です。本記事では、海外留学費用の目安、支援制度の種類などについてお伝えします。

 

海外の大学へ留学する際の費用の目安

 

留学費用は、渡航先によって差があります。ヨーロッパやアメリカなどは、物価が高いこともあり留学費用も高額です。シンガポール、マレーシア、フィリピンなどアジア圏であれば、滞在費を抑えながら学ぶことが可能です。ただし、費用が安い国でも、留学期間が長くなるほど費用は高額になりますので、長期留学を検討する場合は注意が必要です。

 

国別の1年間の留学費用の目安は、日本学生支援機構(JASSO)が運営する海外留学支援サイトによると以下の通りです。

 

出典:日本学生支援機構(JASSO)が運営する海外留学支援サイト

   「わたしがつくる海外留学」2021年より

 

日本円に換算してみると下表のようになりますが、国によって金額に大きな差があることがわかります。

主要国の海外留学費用              2022年4月の各レートにて算出

 

海外留学支援制度

 

海外留学にかかる費用は高額になることが想定されますが、奨学金などの支援制度の活用検討をおすすめします。海外留学で活用できる支援制度としては、以下が参考になるでしょう。

 

■独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)

日本学生支援機構では、「学部学位取得型」、「大学院学位取得型」、「協定派遣」などの海外留学支援制度を用意しています。

そのほかに、返済が必要な「第一種奨学金」や「第二種奨学金」などの制度もあります。

 

■トビタテ!留学JAPAN

文部科学省が実施する海外留学支援制度です。

日本の大学などに在籍している人を対象としており、日本代表プログラムでは、「高校生コース」、「大学生等コース」、「地域人材コース」の3種類のコースがあります。

留学事前事後研修、グローバル人材育成コミュニティなどがあるため、安心して海外にチャレンジできます。奨学金は返済不要です。

 

■高円宮記念クイーンズ大学留学奨学金

カナダ政府が実施する海外留学支援制度です。

日本の4年制大学に在籍している学生を対象としており、38,000カナダドルの奨学金が受け取れます。希望すればクイーンズ大学の学生寮に滞在できます。

 

■学校独自の支援制度

大学の中には、独自の海外留学支援制度を用意しているところもあります。

海外留学を検討している方は、通っている学校で支援制度がないか確認してみると良いでしょう。

 

なお、奨学金には、返済不要の「給付型」と返済義務のある「貸与型」の2種類があります。

奨学金を利用するためには、応募条件や審査をクリアする必要がありますし、支給額も異なります。積極的な情報収集や確認することをおすすめします。

 

留学経験者は就職に有利?

 

海外留学で身につけた語学力や経験は、就職活動の際のアピールポイントとなるため、海外留学の経験は、就職活動の際に有利になるとも言われています。

エントリーシートや履歴書に留学経験のことを記入しておけば、採用担当者の目に留まりやすくなることでしょう。外資系企業、翻訳会社や旅行会社などでは、語学力が求められるケースも多く、有利かもしれません。海外支社がある会社ならば、入社後に海外勤務のチャンスにも恵まれるかもしれません。

いずれにしても、何を学び、将来何をしたいかをふまえて、プランを考えたいものです。

 

まとめ

 

海外留学では高額な費用がかかりますが、語学力が身につくことや海外での経験は、費用以上の価値があるかもしれません。「海外留学したい」という子どもの希望を諦める前に、日本学生支援機構や文部科学省などが実施する支援制度の活用などを検討してみるとよいでしょう。