ワクワク家 兄夫婦の会話
子どもの友達のお母さんに、中学受験にはどのくらいかかるか聞かれたの。
そうだね、事前に資金を準備しておかないと厳しいくらいかかるよね。
それに高校も大学もあるから、計画的に準備した方がいいって伝えておくね。
小学6年生の児童数が横ばいの中、中学受験をする人数は増加しています。
低学年のうちから塾に通わせ中学受験を目指す一方で、費用面で悩む保護者も多いのではないでしょうか。
中学受験では受験費以外にも様々な費用がかかりますので、早めにしっかりと把握しておきたいものです。今回は中学受験に関する費用を具体的に見ていきます。
受験に必要な教育費
中学受験では小学校で習わない問題が出題されることも多く、受験をする子どもは塾に通っていることがほとんどです。
塾にかかる費用は、毎月の授業料だけではなく、長期休み中の夏期講習や冬期講習などもかかります。
そこで関東にある大手の中学受験塾に小学4年生から通った場合にかかる費用について見ていきます。小学4年生と5年生は、4科目で週3日、6年生は4科目で週4日通った場合、さらに6年生で受ける4科目の夏期講習と5年生の冬期講習それぞれの場合とします。
筆者調べ
合計金額は、小学4年生から6年生まで塾に通う場合、毎月の授業に加え、4年生から6年生の夏期講習3回と4年生と5年生の冬期講習を2回受けた場合の金額になります。
上記の毎月の授業料に加え、教材代や模試費用などもかかってくるため、小学4年生から6年生までの3年間で少なくとも200万円は準備する必要がありそうです。
受験料関連
中学受験では、複数の学校を受ける場合がほとんどです。
東京都によると、令和3年度における都内の私立中学の受験料は平均で2万3365円、受験校数は平均で4.8校ですので、受験料だけでも15万円程度はかかってきます。
さらに、初年度は授業料の他に入学金も必要になりますので、最低でも100万円は必要です。
その他費用
その他費用として交通費が挙げられます。
自宅から塾が離れている場合、バスや電車などの公共交通機関を利用するとなると交通費がかかり、車で送迎の場合はガソリン代がかかります。
また、受験会場によっては新幹線などを利用することやホテルに前泊といったことも考えられます。
まとめ
中学受験は、受験料以外にも交通費など費用がかかります。
最近では、中学受験のために塾に通うことが一般的になりつつあり、塾に通うとなるとそれだけで200万円はしますし、受験料や入学金を合わせると300万円〜400万円ほど必要です。
難関校受験の場合は、小学3年生の2月からカリキュラムが始まるところもあります。
よい環境のもとで教育を受けさせたい、と願う親の想いは理解できますが、その先の高等教育もふまえた教育資金について、また日常生活費や老後資金についてもトータルで考える必要あります。そのうえで、中学受験を考えている場合には、早いうちから費用の準備が大切です。