娘が中学受験をしたいって言っているの。
子どもの希望は叶えてあげたいけど、受験から在学中の学費はどれくらいかかるのかな。
希望の学校によっても違うし、それまでの塾の費用もそれぞれみたい。
希望の学校と塾の費用を調べてみようか。
子どもが中学受験をするとなったらいくらかかるのか気になることでしょう。中学受験にかかる費用は、受験そのものにかかる費用だけではなく、受験するための塾代もかかります。さらに、入学するとなったら学費などもかかります。入学してからこんなはずではなかったとならないように、受験準備から入学後の授業料まで確認して計画的に準備しておきましょう。
中学受験にかかる費用(相場)
受験料は、1校受験する毎に2~3万円程度です。受験する学校の数によって金額は異なりますが、平均すると6校から7校出願しているようなので受験費用だけでも12万円〜21万円程度かかることになります。
また、注意しなければならないことは、延納金です。
堅実に受かるところを滑り止めとして受験し、心に余裕をもって第1志望校の受験に臨むのが一般的ですが、もし第1志望校の発表の前に堅実校の納入金支払いの期限がある場合は、支払うしかありません。その後、第一志望に合格してそちらに進学することになった場合、納入した金額は戻ってこないことがほとんどですので併願受験するときは、日程など事前にしらべて戦略を立てる必要があります。
年間100万円超のことも?受験対策塾の費用
中学受験を希望する場合、希望する中学の入試のための傾向と対策を入手したり、わからないところを無くすためにも多くの人が塾に通っています。
中学受験を早いうちから決めている家庭では4年生ごろから塾に通うのが一般的ですが、それよりも早く塾に通わせている家庭もあるようです。
入試直前の6年生の場合、1年間塾に通うとすると100万円以上の費用がかかる場合もあるようです。
どの塾でも入塾費用の相場は2万円〜3万くらいですが、授業料となると塾によっては大きな差がある場合もあります。
授業料は一般的に学年が上がるにつれ高額になっていきます。また、私立中学を受験するのか、公立の中高一貫校を受験するのかによっても異なります。
筆者が調べた限り、4年生でも2万円以上の差があります。
授業料は6年生ともなると、1ヵ月8万円近くかかることもあります。
授業料のほかにも、教材費、副教材費、問題集や、テスト、公開模試などかかります。各塾により異なりますが、1年間では6万円から10万円程度かかる場合もあります。
さらに、秋季講習や夏期講習、冬季講習などの特別講習の金額がかかる場合もあります。塾によって金額はさまざまですが、5万円から高いところだと10万円くらいかかる場合もあります。
ほかにも塾に通うための交通費や軽食などの飲食費などもあります。
近所の塾なら交通費はそこまでかからないにしても、車の送迎によるガソリン代や手間が発生することもありますね。
※2020年12月現在 筆者調べ
授業料だけでも4年生では30万円〜50万円以上、5年生では50万円~63万、6年生で50万円~80万円程度が必要になります。もし4~6年の3年間を塾に通わせようとした場合、200万円から300万円用意しなければいけなくなるのがわかります。
入学後の費用
- 入学金
入学金も学校により異なり、20万円〜50万円くらいです。もし入学する学校の前に併願校に支払った入学金があったとしても、それは戻ってこないと考えておいた方がいいでしょう。ですから、場合によっては2校分の支払いが発生してしまう可能性が出てきます。
- 私立中学の授業料は40万円以上
公立の中学校では授業料の負担はありませんが、私立中学校では授業料が年間40万円〜60万円かかります。3年間では120万円〜180万円ほどです。
私立高校と同じように、私立中学校にも授業料の経済的な支援の制度はありますが、対象ならない家庭が多いかもしれません。平成29年から令和3年度までの期間限定の制度であることと、年収400万円未満、資産保有額600万円以下という条件があり、私立中学受験を目指す多くの家庭ではこの条件に当てはまることは少ないかもしれません。
- 修学旅行費、施設費
学校によっては施設費や諸費用がかかる場合もあります。また修学旅行費の積み立てや、遠方からであれば交通費などもかかります。
- 寄付金など
学校により寄附金があるところもあります。1口1万円以上という学校もあれば、1口10万円2口以上という学校もあります。もちろん寄付は任意のため、強制ではありません。
寄附金は校舎の修繕や建て替えになど使われることが多いようです。
※2020年12月現在 筆者調べ
まとめ
私立中学は多額のお金がかかりますが、教育理念が学校毎にきちんとしていて、子どもに合った学習をすることから長所を伸ばし、苦手科目を克復しやすいとされています。もしお子さんを中学受験させるのであれば、どのくらいかかるのかを事前に調べてその費用を効率よく準備しましょう。