ワクワク家 両親の会話
近所の人が退職金を投資詐欺で取られてしまったらしいんだ。
怖い世の中よね。
まさか自分が騙されるなんて、自分は大丈夫だと思っていたらしい。
自分で判断しないで、誰かに相談した方がいいわね。
高齢者を中心に投資詐欺の被害が増えています。近年に発生した投資詐欺トラブルの被害者の60%以上が60歳以上となっています。巧妙な話術で甘い話を持ち掛けてくる投資詐欺に騙されてしまう人も少なくありません。ここでは、投資詐欺の種類や騙されてしまう人の特徴のほか、騙されないようにするための注意点をご紹介します。
投資詐欺ってどんなものがあるの?
投資詐欺には、「お金を預ければ儲かる」など甘い話を巧みにして勧誘する方法や、「元本を保証する」といった安心できる話をして勧誘するケースなどさまざまなパターンがあるようです。投資の知識がない方の場合、「儲かる」「元本保証」といったワードに魅力を感じてしまう方も多いのではないでしょうか。
投資についての知識や経験があれば、そう簡単に利益がでるはずがないことを理解できますし、判断することができるでしょう。
最近では、安く買って高く売り儲けを得る「未公開株」や安価な通貨を買い経済成長に合わせて売却する「外国通貨」などの投資詐欺が増えているようです。また認めたくはないですが、騙す側の営業トークのスキルが高いことも要因のひとつであり、説得力のある話に騙されてしまいます。また、複数人で一人の消費者を騙すことや金融庁に届け出を出した業者であることをアピールし、信じ込ませたうえで消費者を騙すケースもあるため注意しなければいけません。
騙されてしまう人の特徴は?
実際に投資詐欺のトラブルに遭ってしまった人の多くが「自分が騙されると思わなかった」と答えています。
自分は騙されないと自信を持っている人ほどリスク管理を疎かにしている傾向があります。
またその一方で、自分で物事を決めることが苦手で他者に意見を求めてしまう人が投資詐欺に騙されてしまうことも少なくありません。
たとえば、他者に意見を求めがちな人は、「この方法で効率良くお金を増やせた」「放っておくだけで簡単にお金を積み上げることができる」など、甘い話を聞くだけで信じ込んでしまいます。
さらに、他者に気を遣って断りたくても断れないという人も投資詐欺に遭いやすいので注意しなければいけません。詐欺師の多くがはっきりと断れない優しい人を見極め、騙します。万が一、この投資話はおかしいのではないかなど、少しでも疑いの気持ちを持った時には、はっきりと断ることが大切です。
騙されないようにするためには?
投資詐欺に騙されないために、投資の知識をしっかりと身につけたいものです。
魅力的な話があったとしても、その場で決断するのではなく、時間をおくことです。冷静に考えられる状態をつくったうえで、投資をする価値があるかどうかについて考えてみましょう。
また、営業担当者が所属する会社や販売会社について、金融庁に登録されている業者なのかを調べてみましょう。適切な方法でファンドへの出資を勧誘できるのは、金融庁に登録している業者に限られます。
詐欺師の中には、金融庁や消費者庁などの名を語って投資話を持ち掛ける人もいます。なかには、紛らわしい名称や一文字だけ異なる文字を使うケースもみられますので、まずは自分の目で販売業者の正式名称を確認してみることをおすすめします。
さらに、「必ず儲かる」「お金を預けるだけで資産が増える」「元本を保証する」といった甘い言葉を投げかける投資話は詐欺の可能性があることを常に心に留めておきたいものです。
もし判断しかねる場合には、投資詐欺の被害相談を取り扱う消費者ホットラインなどに相談してみることも選択肢です。
まとめ
近年、投資詐欺のトラブルに遭う人が増えています。投資詐欺に遭う半数以上の人が高齢者と言われますが、投資ブームとなっている今、年齢を問わず多くの方が被害に遭う可能性があります。
自分自身を守るため、大切なお金を守るためにも、冷静な判断を心がけましょう。そして、自分にあった投資方法を身につけたいものです。