ワクワク家 妻と妹の会話
キャンペーンにつられてクレジットカード作ったら財布の中がカードでいっぱいになっちゃった。
そんなにたくさん必要ないんじゃない?
やっぱりそうだよね。年会費無料につられて作ったけど、必要な枚数に厳選して整理することにする。
お財布の中に、クレジットカードは何枚入ってますか。クレジットカードやポイントカードがぎっしり詰まったお財布を持ち歩いている方をよく見かけます。キャッシュレスが進むにつれ、お財布も持ち歩かない時代がくるかもしれません。この機会に、クレジットカードの整理整とんをしてみませんか。
統計上の数字で見ると…
クレジットカード発行枚数調査(一社日本クレジット協会)によれば、2020年3月末時点でのクレジットカード発行枚数は、2億9,296万枚となり、成人人口1億505万人(総務省統計局「人口推計」2020年3月1日現在)とすると、1人当たり2.8枚保有していることになります。
クレジットカード会社発行のカードだけでなく、お気に入り店舗の提携カードなど数えきれないほどのカードが存在します。ポイントや特典などそれぞれに魅力あり、実は何枚所有しているのか把握していないケースも多いようです。
ケース①~用途に合わせて使い分ける派
共働き夫婦のA美さんは、日常的に使っているクレジットカードは4枚、保有しているカードは、なんと15枚もありました。なかには、これってクレジット機能がついてたんだ、というカードも含まれています。
日常的に使っているのは、
家計用のカード(家族カード)… 生活費として日々の食費や雑貨など「おうち」のカード
銀行系キャッシュカード一体型クレジットカード… 独身時代から使用している自分の自由に使えるおこづかいカード
量販店系カード①… ポイント還元率がよいので家計にも個人にも使っている
量販店系カード②… 基本的には予備。使用頻度は少ないが、デザインが気に入っていて、いつも携帯している
A美さんのような使い分けをされている方は多いかと思います。量販店系カード①のように、実際には混在することもあるようですが、目的別に分けることには意味があります。
課題は、自宅で忘れ去られた15枚のクレジットカードでした。お気に入りショップなどで勧誘され、その場で申し込んだものの一度も使わないカードが溢れています。年会費が発生するカードもあり、口座引き落としの度に次回までには解約しようと思いつつ、つい保有し続けているようです。
思い立った時が「その時」かもしれません。無駄に多く保有することで、悪用や盗難リスクも生じる可能性あります。何年も使っていないカードは、これからも使わない前提で、整理整頓を心がけたいですね。
ケース②~使うクレジットカードは1枚のみ、予備として1枚と絞り込み派
基本的に普段使用するのは、メインカードはAmex1枚。いざという時のために、予備として1枚携帯するというパターンです。「信用力という点でステータスにもなるし、年会費が高いけど、コンビニでもクレジット払いでポイントがつくのがよい。集中することでポイントも貯まるし、出張や旅行時に保険機能がついているのが魅力。」という絞り込みは理想的ですね。
年会費無料のクレジットカードが多いなか、年会費を払っても「価値」を得られるのがよいと思います。おそらく、生活スタイルや好み、価値観によって、その人にとっての「ベストカード」は異なるでしょう。目的別に使い分けるのも、1枚に絞り込むのも、どちらが正解ということではありません。
まとめ
キャッシュレス化という点においても、クレジットカードの有効性は時代にあっているといえるでしょう。よく調べると、ポイント還元や割引サービスなど、現金決済と比較してお得な面も多くあります。
ただし、発行されたまま使っていないカードも多く、知らぬ間に年会費がかかっているケースも散見されます。少額であったとしてもこうしたムダを省くことが「おかね」と向き合う第一歩となります。とりあえず、所有しているカードを1箇所に集めるところから始めてみましょう。自己管理の可否が、1年後、10年後、20年後の資産形成に大きく影響するかもしれません。